君に届け

【コール】

眠れず窓の外

夜明けを見ていた

独りぼっちで名前を

呼び続けてた

生まれた青空は

綺麗な朝の色

星も闇もどこかへ

静かに消えた

 

叫ぶから

声が聴こえたら

すぐ

ここへ来て欲しい

 

微笑みなら

きっと

返せるはずだから

贈るモノは何にも

持たないけれど

 

ただ

君の手が

白く

温かい手が必要さ

傍に居て

他の誰でもだめさ

君じゃなきゃ

だめさ

 

涙 拭うため

君の

温かい手が必要さ

叫ぶから

声が聴こえたら

すぐ

ここへ来て

今・・・

 

【ロマン】

たった一つの愛

見つけたから

そっと抱きしめ

生きていきたい

せめて

夜空がまだ届かぬ夢

追い続けて

目覚めないうち

 

結ばれたこと

忘れないように

君の胸

ボクの胸と

きつく合わせ

寄り添い眠ろう

 

いつか

宇宙の果て

命消えても

小さな灯に

きっと

なれるから

 

遠く離れてた

巡り合えないで

悲しみばかり拾って

彷徨ってた

君に会うまでは

 

繋いだ糸を

離さないように

君の指

ボクの指と

固く絡め

寄り添い眠ろう

 

【愛だったんだよ】

歩いても

歩いても

夜通し じっと待ってても

流れてく

流れてく

指折り数えてく

 

「あとひとつもうないね」と

重ねた月日を惜しむように

ひとり ひとり

名前呼んだ

泣き声交じりで

「元気でやれよ」と差し出した

 

それは

いつでも在ったんだよ

失くせないのが

在ったんだよ

時々

隠れてたんだよ

でも

在ったんだよ

いつだって

コロがってたんだよ

 

山がある

川が見える

君と住んでいた街がある

僕は月に

君は星に

キラリとポロリと

光って溢れてコロがった

 

それは

いつでも在ったんだよ

失くせないのが

在ったんだよ

こんなに泣いても

わかるんだよ

そう

在ったんだよ

いつだって

コロがってたんだよ

 

それは

いつでも在ったんだよ

失くせないのが

在ったんだよ

時々

隠れてたんだよ

でも

在ったんだよ

いつだって

君は君らしく

僕は僕のように

強くなく弱くもなく

光って溢れて・・・

 

そう

在ったんだよ

いつだって

愛だったんだよ

 

【メロディ】

あんなにも好きだった

君がいた

この街に

今もまだ

大好きな あの歌は

聴こえてるよ

いつも優しくて

少し淋しくて・・・

 

あの頃は

何もなくて

それだって

楽しくやったよ

メロディ

泣きながら

僕たちは

幸せを見つめてたよ

 

懐かしいこの店の

隅っこに置いてある

寄せ書きの端の方

君と書いた

ピースマーク

みんな集まって

泣いて歌ってたね

 

あの頃は

何もなくて

それだって

楽しくやったよ

メロディ

いつの間に

大切なモノなくした・・・

 

あの頃は

何もなくて

それだって

楽しくやったよ

メロディ

泣きながら

遠い空 流されても

君のこと忘れないよ

いつだって

楽しくやったよ

メロディ

泣かないで~

あの歌は

心から

聴こえてるよ

um

 

 

今日はまた

ツバメとハトとスズメが

仲良くやって過ごしてる

ボクの終わったお店のピット室に

嫌われ者のカラスが

やって来たんだ…

これが

自然かね?

それが

愛なのかね?

今日は

たった一つの愛が

メロディを奏でてくれるんだ

君に届け

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