もう一度、奇跡を起こそう。

一昨日の夜、一人稽古をやる時に

久しぶりにドリカムを聴きながらやった・・・

すると、

途中で、何とも言えない感動が押し寄せて来た。

これまでに何度も聴いてさ、聴き慣れてるはずのに・・・

ま、アイキ♡をいただいてからは、ボクにはよくある話だ。

でも、

今回はただの感動とはちょっと違った・・・

翌日は、

一人で越知山にでも登って来よーと思っていたが、

止めることにした。

 

それで、

昨日の午前中は、

随分と久しぶりにピット室の掃除をやった・・・

もうすぐ開店休業状態になって2年になるけど、

その間、このピット室のシャッターは閉めっぱなしで使っていない。

3月からツバメが来て、

今年は、過去最高の4組のツバメが来て・・・

さらにスズメまで巣を作って、鳥小屋になってた。w

で、

8月半ば頃にいなくなったのだが、

昨日まで、ピット室はそのまんま・・・

フンやら枯草やら虫の死骸やら・・・

まぁ、とにかく!酷く汚かった!

「どーせ、使わねーし、どーでもいいや。」

と、放ったらかしにしてた・・・

 

今月に入ると、すぐに!某お役所の人たちがやって来た・・・

この某お役所とは「消防署」だ。

「4か月以内に改善しなさい。」

という命令書を持って来た。

いつの間にやら知らぬ間に出来た法律・・・

地下タンクの漏れ防止措置をしろ!

という、やつだ。

これにかかる金額がハンパじゃない・・・

この法律のおかげで、

全国では、何千店ものガソリンスタンドが、お店を閉めたと聞く。

ホントにむちゃくちゃな法律だ。

何年か前から、

ボクのお店もその期限が来ていたのであるが、

業者と一緒に在庫管理をして漏れがないかを日々チェックするということで、

猶予してもらっていた・・・

ところが、

去年の1月の大雪でお店の屋根が傾いた時に消防署の人たちがすっ飛んで来て、

ボクのお店を心配して来てくれたのかと思ったら

「これでは危険ですから営業をやってはいけません!」

血相を変えて言われた。

それでも、

急にお店を閉めると、困る常連さんがいるから、

回転灯も回さず、シャッターも閉めきりにして・・・

どこからどー見ても休業してるよーにしか見えない状態という条件で、

その常連さんたちのためだけに営業をさせてもらうことになった。

 

お店の古い屋根の修理は不可能らしく、建て替えるしかないよーで、

その金額も、かなりの額で、ボクは困り果てていた・・・

「どーしよー。」

なのに!

3日ごとくらいに!消防署の連中が来ては、

「このまま営業をやって、大切なお客さんに何かあったらどーするんですか!」

正論を武器にして、

まるで、

ボクを犯罪者でも扱うよーな態度で、責め立てて来た・・・

(オレが、今、一番の大雪の被害者なんじゃね?この状況で困ってるのはオレだけだろーが!)

心の中でそー叫んだ。

地下タンクの問題の話の時もそーだった・・・

まるで、ボクが悪い人間のよーな態度で、

「どーなっても知りませんよ!」

なんて、脅し文句はしょっちゅうで、

お店の経営に苦しんでいるボクへの思いやりのかけらもない。

「ボクらは、事故を未然に防ぎ、住民の暮らしを守っています!」

いつだって、正義のヒーロー気取りだ。

(オレのお店は悪だから、そんなオレの生活はどーなってもいいのかよ!)

って、苦境の中でがんばっている自分が哀れに思えたことも何度もある・・・

それで、

心が苦し過ぎて、

保江先生に泣きついたことだってある・・・

嫁ちゃんや家族に辛い思いをさせたこともある・・・

だから、その年の3月、

消防署の連中が、3回目か?4回目の指導と言う名の文句を言いに来た時、

ボクは、本気でキレてやった。

それからは、

奴らは来なくなった・・・

 

そのおよそ3ヶ月後、

今度は、年1で行われる、施設の立入検査でやって来た・・・

「屋根は法的には裁けないので、営業は普通にやっても構いません。」

え!何だって?何を今さら言ってんの?

やっちゃいけないってアンタらが言うから

開店休業状態にしてたんじゃねーか!

それが今さら、やってもいいってさ、

どんだけお客さんが減ったと思ってんだよ!

今さら、どーやって?そのお客さんを取り戻せるんだよ!

内心ではパニックになった・・・

なのに!

「屋根はいいですが、地下タンクの方を順守しない場合は、これからは処分を検討します。」

だってさ。

コイツらは、鬼か?悪魔か?本当に人間なんだろーか・・・

(こんな奴らとは、もう関わりたくない。)

とことん呆れ果てた・・・

きっと、キレたボクへの「法」を武器にしたやり返しだろー。

(もう、どーでもいいや。)

ボクの中で、何かが切れてしまった・・・

そーして、

ずっと開店休業状態のままでやってきた。

そして、

先日、

ついに奴らが持って来た、その命令書に示された4ヶ月後は、

どんな処分を下されるのだろーか。

資格停止?営業停止?

ジ・エンド。

もう、ずっと何年も前から脅されっぱなしだったからさ、

その覚悟はとっくに出来てるわいっ!

そー思ってた・・・

 

それなのに!

一昨日の夜、ドリカムを聴きながら稽古を始めたら・・・

突然、

これまで、ボクのお店に関わって助けてくれた人たちや、

この20年近く、ボクが必死でがんばってきたこと・・・

そのいろんなことやその思いが次から次と湧き上がって来た・・・

「オレは、絶対に自分の意志では辞めない。終わらされるまでやる!」

ずっと、

そー思いながら、どんなに苦しくたって、悲しくたって、

お店が良くなるよーに!と、がんばって来た・・・

なのに!

開店休業状態になってからは、

あの消防署に心の底から呆れ果ててからは、

知らない間に

何か、お店の終わりを待っているかのよーに毎日を過ごしてる・・・

自分がそんな風に思えて来た。

すると、

「終わる日まで!最後まで!ちゃんと!やれるだけ!やれよ!」

そんな声が聞こえた・・・

久しぶりに空手の神ちゃまが現れたよーだ。w

また胸が熱くなった。

12年前、

「もう何もかもダメだ・・・」

そう思えた、人生のどん底で、

「愛魂」という奇跡に出会えたボク。

だから

今回もまた!

「もう何もかもダメだ・・・」

そう思うけど、

最後までがんばってやろーじゃないの・・・

それで、

使わないピット室の掃除をやった・・・

さて、

次は、何をやろっかな♪・・・

そして、

もう一度、

奇跡を起こそう。

咲心館もお店も、

ボクの人生という棲家なんだから。

 

咲 心太郎

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