「自分だけの宝物☆」

先日の1月11日、咲心館の記念日☆に

咲心館初の昇段審査を行った・・・

審査を受けたのは、

最年長少年☆63歳のMさんと、ジローの2人だ。

去年、2人が1級に昇級した時にボクは、

「咲心館の黒帯には、その価値を持たせたい。」

だから

「来年、昇段審査を受けるのなら、自分の型を一つ創って、毎日やりなさい。」

これを昇段審査にすることにして、

「当日までは、誰にも口外しないよーに!ボクも二度と、この話はしません。」

そう2人に話した。

「わかりました。」

2人は答えた。

それからは、一切、この3人が、互いにこの話に触れることはなかった。

 

そんな去年は、

ジローは続けざまに3つの大会に出場したり、

Mさんも3年ぶりに試合に出場したり、

また、

不思議なお爺さん☆と出会った、ボクはどんどん進化するから

みんなと距離が離れないよーに!と、どんどん難しいことを教えたり、

また、その不思議なお爺さん☆の練功法☆を取り入れたりと・・・

まぁ、いろいろ刺激的なことや、やることが増えた年だったから、

「昇段審査の話、2人は忘れっちゃっただろーな~。」

なんて思ったボクは、

年明けの稽古の時に2人に

「オレが出した、宿題をやって来た?」

と、尋ねると、

Mさんは、

「ずっと忘れてて、思い出したところです・・・」

ジローは、

「毎日、やりました。」

だってさ。

 

ボクが、

「黒帯に価値を持たせたい・・・」

と、言ったのは、

咲心館の館長のボクの評価においての黒帯の価値ではなくて、

自分自身に対しての価値を持たせたかったから。

Mさんもジローも・・・

他の何人かのお弟子さんも、

ボクの評価では1年で黒帯をあげたいと思ったくらいだ・・・

それくらい、みんな、日々の稽古に励んでいる。

でも、

それでは、

もらった本人たちがその価値をあまり感じなくなってしまうだろー・・・

そー思った。

だから、

昇級から昇段させることにした。

でも、

本当は、普段の稽古をちゃんと続けてる者は、

審査なんかやらなくたって、黒帯を締めればイイのだ。

本来、

黒帯とは、

真っ白だった帯が、長年の稽古での汗や血・・・

それらの汚れによってこげ茶色になり(茶帯)、

さらに稽古を続けてる内に真っ黒になったそーな・・・

それが、

本当の黒帯だ。

だから

この3年でのMさんもジローも、

その資格は、もう十分にあったから

昇段審査での型を見なくても、

ボクの中では昇段することが決定してた。w

普段の道場稽古を休まずに続け、家での一人稽古にも励んで来たのだから。

空手の修行とは、

それだけでイイのだ。

 

とは言え、

師のボクから出された宿題を

1年間、何もやらなかったMさんと、

1年間、ずっと毎日やって来たジロー・・・

これだけは、

師としてのボクは、同じ評価にすることは出来ないし、

しちゃいけない・・・

だから

Mさんは「初段」、

ジローは「2段」に認定した。

また、その違いは、

やっぱり、

その型☆に現れた。

数日で創ったMさんの型と

1年間やって来たジローの型では、

その型の形だけじゃなく、

その動きと、その心は・・・

その師であるボクの目から見たら明らかだ。

だから

ジローを3段にするべきか?と、ちょっと迷ったくらいだ。w

誰もが、

自分で、新たな型など、考えるはずもないし、

ましてや創るはずは、もっとない・・・

だから、やらせた・・・でも、強制はしない・・・

そして、

それをやり続けた者・・・

そのジローは、「自分だけの宝物☆」を手に入れた。

それが、ボクの狙いだった。

そして

新たにこの世に生まれた「ジローの型☆」は、

今後のジローを育て、

また、そのジローによって練り込まれ、改良され・・・

ジローとその型は共に進化し成長することだろー。

これから10年、20年・・・

「どんな型☆」になってることだろー。

誰でも、何でも・・・

磨けば光る。

咲心館の黒帯は、その始まりだ。

 

これを読んだMさんと、

また来年、

次の昇段審査を迎える咲心館のみなさんは、

是非とも、

「自分の型☆」を一つ創って、

「一日一回でイイから励んでいただきたい・・・」

そう思います。

自分で創って続けたら・・・

きっと、何かが見つかるから。

でも、

やらなくても、

今のまま、空手や人生に励んでいたら

咲心館の昇段審査は不合格にはなりませんから

ご安心を~w

 

咲 心太郎

コメント

  1. ただ単に、決まったことが出来れば合格ということではなく、自分で考える課題を与えることによって、更に向上させる方向に歩ませる計らいに、改めて、館長の凄さを感じました。
    尊敬致します。

    • あらら。そんなん言われたら、何か照れちゃうゾ。w
      でも、ホントにありがとうございます。

      次はM川さんの番ですね。
      1年後を楽しみにしていますね♪