昨日はついに息子も就職で、遠く離れた県外へと旅立ったのである。
で、ワタシも嫁ちゃんと一緒にお引越しのお手伝いに行ったのである。
「トンビがタカを産む。」てな言葉は、まさにワタシら夫婦のためにある言葉で、
「よくもまぁ、こんな親なのにこんな立派な息子になったもんだ。」
と、ワタシら夫婦は、お別れの淋しさよりも、
逞しくなった息子の姿の歓びの方が大いに勝る1日となったのである。
片道3,4時間の道のりを引越しの荷物を積むためにレンタカーを借りたのだが、
引っ越しシーズンということで、
商用車ライトバン☆
それしかなかったのである。
町中で良く見かけるトヨタの細長い白いアレである。
ワタシは若かりし頃、トヨタスープラとか日産スカイラインGTRなんていう、
スポーツカーを改造して乗り回し、「走り屋」をやってたのである。
ちなみに「走り屋」は「暴走族」ではねーのである。あしからず。
で、しょっちゅう高速道路を走りに行っては、「250kmオーバー!」
なんてことをやってきたし、今でも3000㏄クラスのお車に乗ってるから
「ライトバンなんかで、高速なんか走れんのかよ。」
タイヤが細くて、ハンドルは軽いし・・・車の性能を考えると、
GTRで「200km」で走るよりも、
ライトバンで「100km」で走る方が絶対に危険である。
で、まぁ、不安で怖くてしょーがなかったのである。
そんな行きは息子が自分の車で付いて来てたから息子を気遣いながら安全運転で走ったので、
知らぬ間にそんな不安もなくなったのである。
で、引っ越しのあれこれをやったら、帰りの出発時刻が夜9時前になっちゃって、
「今日の日には帰れんな・・・。」
と、急いで帰りの途についたのであるが、高速に乗るとすぐに、
隣にいる嫁ちゃんがお疲れのご様子で、ぐっすりとお眠りになったのである。
スィッチON♪
「走り屋」咲心太郎の復活である。
「オラオラ、そこのけ、そこのけ♪」
ぶっ飛び、かっ飛び、商用車ライトバン☆
に大変身である。
で、ライトバンにも慣れて追い越し車線をかっ飛んでると、
ちょくちょく遅ぇートラックが前に割り込んで来て、
チンタラと走りやがるのである。
スィッチON♪
今度は「ヤンキー」咲心太郎の登場である。
で、現在では絶対に御法度である
あおり運転!
チンタラトラックの後ろにピッタリと車間距離を詰めて、
さらにガードレールぎりぎりに車を走らせ、
トラックのサイドミラーに見えるようにして走ってやるのである。
「どけよ、コラ。」
小声で独り言のように言うと、
「煽ったらアカンよ!」
寝てたはずの嫁ちゃんがこっちを見て言うのである。
で、またすぐに寝ちゃうから、また煽ってると、
「煽ったらアカンよ!カメラに撮られてテレビに出るよ!」
と、煽る度に起きるのである。
で、
「なんで寝てるのに煽ると起きるの?」
と、聞いてみると、
「怖い。殺気が出てる。」
マジか・・・そんなん出てんの?オレって・・・
けど、オレは、突然起きるオマエが怖い・・・。
まぁ、あおり運転はもちろん良くねーが、
割り込み運転も良くねーのである。
どっちが悪い?じゃなくて、
どっちも悪い!のである。
テレビでは、煽られた人が「何もしてないのに・・・」とか言って正当化されてるけど、
そのほとんどは「自分は悪くない」と思うだけだったり、「自分で気づけない」のである。
人は皆、知らずに何かしら「他人の気に障る」ことをやっているのである。
なのに「煽った方」だけをワル者にして・・・世間にそんな風潮が出来ると、
昨日の高速のように横着な「割り込み野郎」が増殖するという、
「なんだかなぁ~。」てなこの世はオモシロいところである。
で、無事に今日の日の内にご帰宅である。
さすが元「走り屋」である。
「走り屋」は「暴走族」ではないが、
ワタシみたいな自称「走り屋」を本当の「暴走族」と呼ぶのかも知れないね。
って、なんで、息子はあんなに成長してるのに
オレはいつまでたってもこんなんなんだろ・・・。
しかし・・・
商用車ライトバン☆
って、なかなかやるよねー♪
見直したゾ。
こんなオレのままでいいのかね・・・
いいんじゃない♪
よくねーだろ。
咲 心太郎
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