「ろうそくの火」。

昨日、お子さんが他流派の道場で空手をやってたお客さんが来て、

「とうとう、あの先生も辞めちゃいました・・・。」

お子さんが習っていた空手の先生がお辞めになったそーである。

この先生が所属していた道場は、県内では一番大きな空手の道場で、

ここの主は、かなりの独裁者なんだそーだけれど、こんな話を聞くのは何回目だろ。

今回、お辞めになった先生も相当な空手好きなんだそーであるが、

自分で道場を開こうもんなら、独裁者があの手この手で潰しに来るそーである。

まだ、そんなことやってんの。

そのくせに、「青少年育成」なんて謳って道場をやってるのである。

で、そんなところにはたくさん人が集まるという世の不思議である。

でも、それは、

看板というブランド☆

に寄ってくるのである。

今の季節は夜になると街灯に虫が群がるのであるが、あれと同じである。

コラコラ、人を虫呼ばわりするんじゃないよ。

空手に限らず・・・この看板というブランドで決める人がほとんどなのである。

そこで提供されるモノが、良い良くないよりもまずは看板というブランドなのである。

去年まで、ワタシが所属していた道場は、県内では2番目の道場であったけれど、

ブランド力が弱ぇ~し、空手の技術レベルが低いから、段々と縮小化してるのである。

そんな中でワタシは脱退し、数名の道場の重鎮たちも一緒に脱退したのであるが、

大打撃を受けさせてしまったであろー、前道場の主は寛大な心の持ち主なので、

「応援してるよ。」と言って送り出してくれたのである。

と、こんなに人間が出来ている人間の道場よりも、

看板というブランドがあれば、わがまま独裁者の道場の方が流行るのである。

で、独立を決意したワタシは、

魂の師に相談すると「ワタシの看板を使えばいいですよ。」と

いきなり全国区で名が通った人間の看板というブランドをいただいたのである。

「わーい。いきなり全国区の道場や。」

と、一旦は大喜びして、

「最初から、たくさんの虫たちが寄って来るぞー。」

と、はしゃいだのであるが、

数日後に「やっぱり、要りません。」って、返しちゃったのである。

ばっかじゃねーの。

だってさ、いきなりさ、他人の看板をもらってさ、

そんで街灯になれてさ、たくさんの虫が寄って来てもさ、

独立した意味がねーじゃん!って気づいたの。

「オレの空手の存在価値を知りてー。」

ただ、それだけである。

で、いきなり街灯になれたのを断って・・・

咲心館という、

「ろうそくの火」からのスタートになっちゃったけどさ、

今、この「ろうそくの火」を一緒に灯してくれるヤツらがさ、

いつもスゲー火を燃やしてくれるんだ。

なので、この「ろうそくの火」は、

どんな風が吹いても消えねーのである。

燃え上がれ。

咲 心太郎

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