「空手少年☆」

昨日、ブログを書き終えて読書タイムに入ろうとしたところ、

75歳の新お弟子さん、Sさんがお稽古にやって来たのである。

今週火曜日に電話があって、

「ワシ、ちょっと体調が良くないから今週はお休みにする。」

と、言っていたのだけれど、

「昨日、正露丸を飲んだら治った!」

だそーである。

正露丸・・・懐かしいなぁ、正露丸で治った!ってさ、時代を感じるのである。

あの匂い・・・子供の頃、よく飲まされてイヤだったな。ホントに臭ぇ~し。

で、病み上がりにもかかわらず、狭い本部道場でお稽古開始である。

「道着も帯もちゃんと出来るようになったやん。」

と、いつも上向きだった帯の結びが下向きになってることを褒めると

「今日の帯は、たまたま、ちゃんとなった。」

そうである。次回はまた上向きかも知れねーのである。

今のところ、Sさんには基本の手技と足技をそれぞれ5つだけさせているのである。

週一回、一緒にやって、少しずつ指導して、家で一人稽古をやって復習である。

そんで、来る度にちょっとずつ良くなっているから

「お~、ちょっと、カッコ良くなってるやん。」

と言うと、

「家でちゃんとやっとるよ。」

照れくさそうであるが、自信ありそなその調子♪、エエ調子♪である。

で、基本の手技を終えてから移動稽古である。

前回の稽古で、移動稽古を一つだけ教えて宿題にしたのであるが、

初めてにしては良く出来ているのである。家でちゃんとやってんだね。

それから、基本の足技である。足技を最後にするのは下半身が弱いからである。

先にやっちゃうと、足技だけでヘロヘロになって終わっちゃうのである。

で、最後にしても、もっとヘロヘロである。

「病み上がりやし、今日はもう、これでエエわ。」

と、言うたけれど、もう全部やっちゃったのである。

がんばる75歳の「空手少年☆」である。

で、夜は一人稽古に励んでいると、今度は60歳のお弟子さん、Mさんから電話である。

そのMさんは今週月曜日にはたくさんのメモ書きをしたノートを持ってきたのである。

毎日一人稽古をやりながら、自分でチェックしたことやわからないことをメモって来て

ワタシに一つ一つ質問しに来たのである。

そんで、昨日は、

「今、稽古をやっててわからないことがあって・・・」

と、電話で質問してきたのである。

ワタシの稽古に来るようになって11年目になるMさんであるが、

未だに飽きることなく、垂れることなく、向上心を持って稽古に励む人なんである。

ホントにまぁ、「よーやるわー」と、ワタシを感心させてくれる数少ない人間である。

空手をやってるときや、空手の話のときは、ホントに嬉しそう楽しそうである。

こっちまで嬉しく楽しくなっちゃうのである。

こちらのMさんもまた60歳の「空手少年☆」である。

こんな人たちで溢れたら、街は明るく元気になるんである。

咲心館は、こんな「空手少年☆」たちに支えられながら、

こんな「空手少年」や「空手少女」を街に増産するのを夢見るのである♪

「いつまでも子供でいたい人~、ココに集まれ~。」である。

大人になんてならなくていいのである。

大人なんかなったってつまんねーのである。

空手は子供心を思い出させてくれるのである。

そんな子供心は純真で楽しいのである。

純真さを思い出そう♪

咲 心太郎

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