空手の稽古の中の「肝心要のこと」。

今日も午前中は「ボロ小屋☆」で筋トレをやった。

ただ、続ける・・・

それがボクが筋トレをやる目的だ。

とは言っても、

少しだけ、

「カッコいい身体でいたい。」

誰に見せるわけでもないが、

もしかしたら

天にいるであろー、

ボクの憧れである、

「ブルース・リーさまに見てもらいたい。」

そんな思いがあるのかも知れない。

52歳の今でも、

「アナタのよーな肉体を維持していますよ」って。w

アナタはボクにこの道を歩むきっかけを与えてくれた・・・

そして、

ボクは本当の幸せを知ることが出来た。

そんなボクのBODYは

そんなアナタへの敬意と感謝の現れです。

このボクのBODYを見た若者たちが、

昔のボクのよーに

アナタに憧れを抱き、

アナタの教える道を歩み出すことを切に願う。

 

そして、今日も相変わらず、

筋トレの合間には、

「ボロ小屋☆」のベンチに腰かけて、

ボーっと空を眺める。

雲一つない青空、

若芽を出した庭の木々の緑、

この青と緑は白山や越知山を思い出させてくれて、

まるで、その山にいるかのよーな気分になる。

そして、

ツバメやスズメ、トンビ・・・

いろんな鳥が飛び交い、啼いていて、

とても心地イイ風が吹いている・・・

その鳥の声とこの気持ち良い風に

ボクの意識はとろとろに溶けてしまうよーな感覚になる・・・

が、

ハッとなって、

筋トレを再開するのだった。

 

ボクの筋トレは、

バーベルでやるベンチプレスとスクワット、

ずっと、この2種類だけだ。

それ以外の筋トレは、

もう随分とやっていない。

また、

愛魂を知った翌日から

バーベルを担いでも、

脱力することを心がけてやって来た。

最後のスクワットは

140kgくらいを担ぐのだけれど、

脱力を意識してやり出した当初は、

背中の筋を傷めたり、

時には140kgのバーベルを担いだまんまで

バランスを崩して倒れそーになって

死んじゃうかも~~~~!

ってなったことも何度か。w

それで、

今では、

140kgを担いだまんまで、

「立禅」のよーに立っていることが出来るよーになった。

そんなオレはさ、

140kgのバーベルを担いだまんまでも、

ニッコリ笑顔で、身体と心を緩まされるんだぜー。

 

空手をやる者は皆、

「強くなりたい。」

と、思いながら、

突きや蹴りを磨く。

パワーが弱いからとか

肉体を強くするために・・・と

筋トレにも励んだりする。

そーやって、

日々の稽古を通して、

自分を変えて行く。

ところで、

空手のいろんな稽古において

一番重要なこと、

そして、その稽古とは何だろー?

これが即答出来る人はおりますかー?

これを読んでる咲心館のお弟子さんなら

即答出来るよな?

自分の心の中で答えて見てちょ。w

 

いろんな道場や、もちろんボクの道場でも、

また、

いろんな人が、動画などで、

いろんな技や、いろんな身体の使い方を指導している・・・

背骨を使うとか、肩甲骨や骨盤を使うとか、

脱力とか回旋とか、

突きの打ち方、蹴り方・・・

もう、いろんなやり方がある。

が、

その中心、

その肝心要のことを疎かにしてる人が多いように思う。

では、

その「肝心要なこと」とは何か?

もう、わかりましたよね?

 

そう・・・

 

 

 

ただ・・・

 

 

 

突っ立てる稽古・・・

 

 

「立禅」です。

これが一番大事な稽古だと

ボクは思ってるんですね。

これをやった上で、他の稽古をやる!

ってことです。

 

ただ、突っ立ってるだけの稽古・・・

空手の技は立ってやるのだから

立つ!ということが基本なんですね。

何もしないで、ただ立つ!

これを

この自分の状態を

どこまでも・・・どこまでも・・・

良くして行く!

それが「立禅」なんですね。

立った状態が、良くないのにさ、

それで、

身体のどこをどう動かしたって、

良いはずがなかろー!

という、

バカでもわかる話です。

あ!バカにはわからんか。w

なら

アホでもわかる話です。

アホにもわからんだろ。w

 

「立禅」という、

何もしないで、ただ立って、

そして、

自分の身体と心、そして呼吸・・・

もう、自分のありとあらゆるところを内観する・・・

「立禅」の形が出来たら、

その形を保ったまま、

身体を出来る限り、どこまでも緩ませ・・・

心も出来る限り、どこまでも緩ませる。

これを

毎日、少しずつ続けると、

身体はどんどんと緩み、

心もどんどんと緩み、

超めっちゃ気持ち良い立ちになって行く!

この感覚は、

日々、細胞が入れ替わっている以上は、

日々新たなモノであり、

その気持ち良さは永遠に少しずつ育つのである。

 

その気持ち良い立ちの感覚は、

身体を動かせば、変わってしまうのであるけれど、

出来るだけ、その立ってるだけの感覚を失くさないよーにして、

突きなり、蹴りなり、その他いろんな動き・・・

全ての動きの中でそれを意識しながらやる!

これが、

正しい稽古で、

より良く進化する唯一の方法じゃないかと思います。

 

ま、

「立禅」は、

つまらん過ぎるしさ、

さらに

「効果」の実感を得るにはさ、

筋トレの何倍も年月を要するし、

それで、

続けられる人間は、ごく僅かだ。

だから

わかるだろ?

ちゃんと技が出来てない人間が多い理由がさ。w

「いくら稽古をやっても上手く出来ない・・・」

ってさ、

それは本当の稽古をやってねーのよ。

「立禅」がつまんねー人間はさ、

自分の内観がつまんねーってことだぜ?

自分の身体と心の状態を観ない、知らないで、

自分を良くすることなんて出来るのかい?

そんなやり方があるんだったら

どーか、ボクに教えてください。

そしたら

すぐに「立禅」を辞めまーす。

やったーw

 

「立禅」の次は「スワイショウ」、

その次は「基本稽古」、次は「移動稽古」・・・

そーやって、

少しずつ、

「身体と心が良い状態」を保ったままで、

その動き方を大きくして行って・・・

最後は「組手稽古」、

その「良い自分」を「他人」に与えるのです。

それを繰り返す・・・

「他人」が受け取ってくれるか・・・

「他人」がそのお返しをくれるか・・・

それは全く関係ない、ただ与えるのみ。

その先に・・・

 

これが、

ボクの空手です。

 

咲 心太郎

コメント