師が「自転車」でもあり、「乗り方を教える人」で、その弟子は「その自転車に乗れない子供」のようなもの。

昨日も動画を1本上げたのですが、

合気の技の説明力不足で、また視聴者の方から

「説明が全くわかりません。」

ってなコメントをいただいたんですね。

やっぱ、ちゃんと、撮影前に話す内容を考えないとダメですね。

でもね、

合気の技をやり出すと、

脳のスィッチが切り替わっちゃってね、

考えてるような、考えてないような・・・

「自分でも何を喋っているのか?ちょっとわかんなーい!」

そんな状態になって喋っちゃうんですね。

また、

台本を作って、覚えた台詞を話しながら技をやっても、

たぶん、技が上手く行かなくなると思うんですよね。

なので、

このままやって、

自然に上手く説明が出来るようになるのを待つしかないですね。

 

未だ、科学では解明や証明がされていない、

この「合気」と「アイキ♡」や「氣」というモノを

ボクは少しわかって使えるようになったんですが、

それで、

その技を動画に上げて披露してるわけですが、

それらの技を解説なし、説明なしでは、

なんのこっちゃ⁉な技!

そんな風にしかならないと思うので、

理屈じゃないモノを無理に理屈にして、

なんとか

「この力の働き」と「どうすれば働くか?」

ということを説明してるんですが・・・

 

まず、

ボクが言う表層筋を使った技は「自力」で、

「合気」や「アイキ♡」で使う深層筋の技は「他力」なんですね。

「自力」は、

自分の内側から生み出せる力で、

自分と他を区別する働きがあり、

「他力」は、

自分の外側から流れて出入りする力で、万人に流れていて、

自分と他を繋げる働きがあるんですね。

なので、

「自力」は自分の身体の部位を使って出す力で、

その一番が筋肉を使うんですね。

で、筋トレなどをやれば、「自力」の力は上がります。

一方、

「他力」は自分の身体を使う部位を減らす・・・

つまりは、脱力して身体を緩ませるほど

この「他力」が多く流れるようになるんですね。

それで、

「立禅」や「スワイショウ」などをやると「他力」の力が上がります。

ちなみに

普段のボクは、大雑把な括りで深層筋と言ってますが、

実は深層度合いがあって、「合気」と「アイキ♡」では、

「アイキ♡」の方が「合気」より遥かに深層の筋肉だけが働く

「アイキ♡」の方は、ほんの僅かしか身体を使いません。

 

これらの技は、決して、

頭の理屈でわかっても出来るようにはなりません。

また、

頭の理屈でわかるように説明が出来るモノでもありません。

これは、例えば、

自転車に乗れない子供にその乗り方を教えるようなもので、

「自転車にまたがってハンドルを握ってペダルを漕ぐ。」

と、理屈を教えて、その子供が理屈をハッキリとわかったとしても

すぐに自転車に乗れるようになるわけではないですよね。

まずは

自転車に乗る!

これをやらないことには乗れるわけがありません。

で、

何度も何度も練習して、転倒したりを繰り返しながら・・・

ある時、突然、乗れるようになる!

自転車に乗ったことのある人は、

どなたもこれを経験していることと思います。

大体は、

お父さんなどが、自転車が倒れないように手で少し支えながら乗らせて、

子供に乗る感覚を覚えさせながら途中で手を離してみるのを繰り返す・・・

こうして理屈なんか知らなくても、

そうやって練習を続けていれば乗れるようになりますよね?

で、

また、乗れるようになったとしても、

その乗り方を乗れない人に説明することが出来ますか?

もし、出来たとして、

その説明を聞いたら、誰もがすぐに乗れるようになりますか?

無理ですよね?

やっぱり、

自転車に乗れるようになりたいという欲求が起こり、

自転車に乗れる人に教わりながら、見守られながら、

自分が自転車に乗る練習をやり続ける・・・

これしかないですよね。

 

「合気」や「アイキ♡」というのは、

これとよく似ているのであります。

師が「自転車」でもあり、「乗り方を教える人」で、

その弟子が「その自転車に乗れない子供」のようなもの・・・

そんな感じなんですね。

これが、

自転車に乗ることよりも、

遥かに何倍も難しいことなのであります。

でも、

自転車に乗れるようになった人は、

その気になって、やり続ければ、

必ず!出来るようになる♪

自転車に乗れたという、その経験によって、

それが出来るということを

貴方の知らない、貴方の脳は知っている♪

ということです。

後は、貴方次第です。

 

人生は、

「理論」や「理屈」よりも、

「体験」と「経験」が、

そして、

「知識」よりも「感覚」が大切なんであります。

なので、ボクは、

莫大な「知識」のある「師」であるよりも、

いろんな「感覚」のある「師」でいたいと思います。

で、

まだまだ稽古に励むのみ!ですね。

 

咲 心太郎

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