ボクのユーチューブを観て、
1月にアメリカから一時帰国した際に
その貴重な時間を使ってボクの稽古の体験にやって来た、
Yさんからメールが届いた。
どーやら「立禅」に励んでおられるご様子で、
「立禅」についてのいくつかの質問もあった。
いや~、
「立禅」なんて一番つまんねー稽古なのにさ、
それを喜んでもらえてさ、
ホントに嬉しいネ。
そのメールからは、
Yさんが「立禅」に真摯に取り組んでいるのが伝わった・・・
きっと、スゴくなれるよ!
先週の稽古で、
ボクは指や腕の脱力を何人かのお弟子さんに教えた・・・
そして、
その脱力した腕で、すぐに「立禅」をやらせた。
すると、
ボクのアイキ♡の感度が良い、心十郎とジローは、
「これまでの立禅とぜんぜん変わった・・・」
2人は口を揃えて言った。
これは、
普段から「立禅」をやっているからだろー。
また、
2人の素直な心にアイキ♡が働きボクと同調して、
ボクが脱力した腕の感覚が伝わるのだ。
それで、
その瞬間に、2人の合気レベルは進化するのだ。
もちろん、身体感覚も変わるから、
これまでよりも、突きや蹴りも良くなる。
これが、
つまんねー「立禅」を
コツコツと続けて来た2人に
アイキ♡の神ちゃまからのご褒美☆である。
この超つまんねー「立禅」を
真剣になって、毎日やり続けられる人間はほとんどいない。
突きや蹴り、型・・・
それらの稽古を続ける人は、たくさんいるけれど、
フルコン空手の世界で「立禅」をやり続ける人は、そーはいない。
でも、
ボクは、
その「立禅」を最重要視している・・・
何故なら、
2本足で立つのが人間の象徴だから。
2本の足で、じっと立った状態をどんどんと良くしていく・・・
逆に言えば、
ただ、何もせずに立った状態が良くなかったら
その状態で動けば、さらに良くない状態になるのは明らかだ。
また、
何もしないで立っている「立禅」の状態では、
いろんな思考や思いが次々と浮かんで来るのがわかる・・・
日常生活の中で、
いかに「自分の脳ミソの中は、こんなにも騒がしいのか!」
ということに気がつくことが出来る。
仕事をしてる時も、人と話してる時も、
空手の稽古をしてる時も・・・
いつだって、
脳ミソは勝手に騒いでいるが、
日常の喧騒の中では、
それに気づくことすら出来ない。
「禅」
古の賢人の智恵だ。
その奥はどこまでも深い。
立ってやる禅の「立禅」、
ただ、立っている・・・
こんな簡単なことが、
ちゃんと出来なくて、
高度な技など、出来るはずはない。
また、
こんな簡単なことがとてつもなく奥深い・・・
その深さがあなた自身とあなたの技の深さになる。
それが自分の「根っ子」・・・
根っ子を育てずに枝葉や花を育てようとしても
根が育たなければ、
枝葉も育たず、花が咲くこともない。
咲 心太郎
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