今日もワタシのお店に入れ代わりで2人のお弟子さんが来てくれたのである。
暇なお店なので、ついついお喋りが長くなってしまうのであるが、
その会話の中で2人とも「アイキ♡」な人になっているのがわかって嬉しいのである。
咲心館の人はみんな、「アイキ♡」な人になるのである。
「アイキ♡」な人は、心が暗い世の小さな光☆なんである。
そんな中、どれだけぶりかで、前の道場の兄弟子だった人が来たのである。
この兄弟子、Nさんは、もう10数年前に空手を辞めたのであるが、
何年かに一度、ワタシのお店に来てくれるのである。
ワタシは20代の頃は、グローブ空手(キックボクシング)に励んでいたので、
空手の基本稽古はまったくやらない、知らないでいたのであるが、
29歳の時にこのNさんに空手の基本を半年ほど学び、空手の先生になったのである。
このNさんがいなかったら、ワタシは空手の先生にはなっていないのである。
そんで、何年かぶりに来たNさんにワタシが咲心館を設立したことを伝えると、
「スゴいなー!」と喜びながら、ワタシの腹筋を触ってきたので、
服をめくり腹筋を披露したら、「スゴいなー!」の連発なんである。
「スゴいなー!」の連発で、すぐに調子に乗っちゃうワタシは、
「Nさんもボクの空手においでよ。基本稽古を教えてあげるから。」
と、咲心太郎のマシンガントークの始まりである。
温和で優しい人格者のNさんは、にっこりとほほ笑みながら聞いてくれるのである。
で、お喋りが止まらねー、気が付けば、ため口、上から目線で話してるワタシである。
教えてくれた恩義ある年上の兄弟子に、上から目線でため口である。
しかも基本を教えてくれた人に、基本を教えると言うてるのである。
なんちゅう奴っちゃ。いつからオマエ・・・そんなにエラくなったん。
でもね、基本を教えてくれた人に、今度は基本を教えると言える自分、
空手を離れた人と、空手を続けてきたワタシ、
「この差」が、こんなことをワタシに言わせるのである。
「この差」は、非常に強力な自分を信じる力となったのである。
これにはNさんのおかげもあるので、それへの感謝のお返しがしたいのである。
で、ワタシには、空手しかねーのである。
ワタシには「この差」しか、教えたり、差し上げるものがないのである。
で、車から降りてきた瞬間にNさんの立ちが良くないのを見抜てしまい、
なんとかNさんの立ちを直してあげたいと思ったのである。
でも、上から目線でため口のワタシなんかに習わないよなー。
「わかったよ。」
優しいNさんは、ため口にも不愉快な顔をせず、笑顔で帰って行ったのである。
いつか来てくれるといいな♪
来ても、また、上から目線でため口である。
治せよ。
やだよ。
咲 心太郎
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