27年間お世話になった道場を28日の稽古をもって終わり
20年やってきた空手の先生を卒業した。
で、1月11日から新道場、咲心館の館長だ。
先生から館長に肩書きは出世したけど
0からのスタートなので規模的には縮小することになる。
なわけで、ブログを書いたり…いろいろやって
生まれたばかりの赤ちゃんの咲心館をこれから世の人々に知ってもらおうと
あくせくやってる。
ワタシの本当の師匠は今まで所属した空手道場の長ではくて
合気道の道場をやってる人で、武道の世界よりも広い世界で
けっこう著名な方で、テレビにも何度か出たり本はたくさん出版してるし、
ビデオも出してる不思議な人!?だ。
ワタシが空手を独立する相談をこの方にしたところ
この師匠さんはご自分の流派名をワタシが使うことを許し
さらに、道場名までくれた。
そのときは、めっちゃ嬉しくてもちろん
そのいただいた流派名と道場名でやっていくことにした。
この師匠さんの「看板」をいただけるなんて夢にも思わなかった。
でも、この師匠さんから一つだけ条件があった。
「組手と試合はやらないでください。」
この師匠さんに出会ってから10年になるワタシは
すぐにこの条件の意味がわかった。
しかも、ここ20年、ドツキ合いを稽古のメインでやってきたので
ドツキ合いはもういいかなぁ・・・
なんてワタシが思うわけがなく
基本や型稽古の大切さもよーくわかっておりますが
組手稽古のマイナス面もよーくわかっておりますが
やっぱり組手をやらないわけには・・・
ワタシの空手ではなくなちゃうわけであります。
ワタシの組手は
相手との「コミュニケーション」なんです。
ドツキ合いではなくて「ドツキ愛」なんであります。
これ、この師匠さんの「不思議な教え」によって
ワタシ自身が悟ったのであります。
それで
「いただいた看板は僕の胸に秘め、自分の流派を創ります。」
と1週間ほどで丁重にお断りしちゃいました・・・
せっかくいただいたのに、なんて野郎なんだッ!
この師匠の知名度があれば自分で広める必要もねーのに!
でも師匠の教えで悟ったことをやるのは
たとえそれを師匠が気に入ってくれなくても
師匠の教えをワタシは守っているわけでもあります。
師匠の言いなりになることが教えを守ることではないんだー!
とはいえ長年所属していた道場を離れるわ、
師匠の親切なお心遣いをお断りするわで
ついにもうワタシには「お上様」がいなくなっちゃった・・・。
だがワタシにはまだ「お上様」がいる、姿や形のねー「お上様」やけど。
これも師匠さんの不思議な教えでーす。
合気道やってる「師匠」と空手やってる「弟子」で師弟関係って、
いったい「何」を習ったの・・・
ワタシの頭ん中って、大丈夫なんやろか。
咲 心太郎
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