空手を始めたもう一つの理由

今日は日曜日なので、週一回の午前中稽古の日でした。

天気が良くて、

気温もほどよく、

風も吹いていて、

気持ちよく稽古ができました。

やっぱり空手は最高だな〜(*´∀`*)

と、思いながらコーヒー片手にブログを書く。

これまた、最高だな〜(*´∀`*)

こうやって、空手とブログとYouTubeで生活していきたいな〜

と、デカイ夢をみながら日々を過ごしている今は、

やっぱり、最高だな〜(*´∀`*)

 

そんな僕は、昨日のブログに書いた通り、

いじめられて高校1年生から「喧嘩に強くならなきゃ!」と思い、

空手を始めたわけですが、

実は、空手を始めた理由はもう一つありました。

 

僕が、小学生か中学生のころの話です。

僕には、下に2人弟がいるのですが、

その弟2人と当時、近所に住んでいた一番下の弟と同い年の子と一緒に、

お隣の県のショッピングセンターへ遊びに行きました。

当時は、ショッピングセンターに付いている、ゲームセンターで遊ぶことにハマっていて、

ショッピングセンターに行った時には、お小遣いの範囲で、ゲームセンターで遊びまくっていました。

ショッピングセンターにつくなり、4人で一気にゲームセンターに直行です。

おもちゃコーナーや服コーナーなんて目もくれず、

ゲームセンターへ猪突猛進。

ゲームセンターにつくなり、各々が遊びたいゲームに散らばっていき、

UFOキャッチャーや射的・銃のゲームなどなど、

それぞれに分かれて、ゲームを楽しんでいました。

しかし…

最高の気分でゲームを楽しむ中、最悪の事態が起こりました。

 

UFOキャッチャーで4人で遊んでいると、

5〜6人組の小学生?中学生?くらいの集団が、こっちに向かってぞろぞろと歩いてきたのです。

恐る恐る、横目でチラッと確認してみると、何がそんなに嬉しいのかニヤニヤとしていました。

まさか…、絡まれるのか…

明らかにこっちに向かってきているし、ニヤニヤしているし…

どうしよう…

内心では、かなりビビっていました。

しかし、「4人の中では一番年上だし、ここでビビって絡まれていたのでは、年上としてダメだ!」

なんてことを思い、今考えると、なぜその行動をとったのか分からないのですが、

その集団に向かって1人で歩きだしていました(笑)

今考えても、謎すぎる…

内心は心臓バクバクの状態で、

でも外見は平然とした状態で、

その集団に向かって行きました。

すると、、、

一切、絡まれずに通りすがれた!✌

僕に恐れをなしたのか、一切絡まれることなく、

小学生?中学生?の集団の間を素通りできたのです。

見たか!!俺の実力を!!←何もしてない

とりあえず、絡まれなかった安心感と達成感で、めちゃくちゃ嬉しかったのを今でも覚えています。

そうして僕は、その集団に絡まれずに、

一件落着!

幸せハッピーエンド!\(^o^)/

で、その後は4人で仲良くゲームを存分に楽しむのでした!

めでたし、めでたし!

 

ん?

4人で仲良く…?

皆さん、ここでお気づきの方もいるでしょう。

通りすがれたのは、僕だけでした。

そう、他の3人は僕に付いて来れなかったのです。

そして、後ろを振り返ると、3人が案の定、絡まれていました。

ゲームセンターの隅の方へ連れて行かれて、

ゴミ箱に顔を押し込まれたり、頭を叩かれたり…

何やら暴言のようなものも言われていた気がします。

 

漫画やアニメだったら、主人公である僕が助けに行き、

その集団をボコボコにして、全員を救い出す。

なんて感じで、ハッピーエンドになるのですが…

漫画でもアニメでもない、ましてや主人公でもない僕は、その絡まれている光景を見て、

一切、動けませんでした。

最低の人間ですよね。

実の弟とその友達が絡まれているのに、助けることもなく、遠くから傍観することしかできませんでした。

声を出そうにも、ビビリまくっていたので、声なんか出せるはずもなく…

ただ、「とりあえず、誰かに助けてもらわなきゃ」

と思い、足がガクガクになりながらも、買い物をしていた母親のところへ向かいました。

全速力でエスカレーターを駆け下りていき、

休日で人がいっぱいいる中をかき分けて、

ようやく母親と合流できました。

そこで、

「変な人達に弟が絡まれている!」

と、母親に報告しました。

すると、一緒に付いてきてくれるというので、

一緒にゲームセンターまで走っていきました。

しかし、ゲームセンターにつくと、その集団は消えていました。

その代わりに、そこには弟達が暗い顔で座っていました。

絡み飽きたのか、いじるだけいじって、どこかへ消えていました。

 

帰り道、車の中はとても暗い空気になっていました。

行きの楽しい空気なんてどこにもありません。

そんな弟達の暗い顔を見ながら僕は、

その集団をめちゃくちゃに恨み、憎みました。

「弟達をこんな目にあわせたアイツらを絶対に許さない」

しかし、それ以上に、

自分に腹が立ちました。

「なんであの時、助けてあげられなかったのだろう…」

「声すらも出せなかった…」

「俺がもっと強ければ…」

小学生か中学生ながら、そんなことを帰り道ずっと思っていました。

 

っていう昔の黒歴史を、昨日ブログに書いたとおり、

いじめられて空手を始める時に、思い出していました。

「そういえば、あの時から何も強くなっていないな」

「今の俺に、アイツらが絡まれていたら助けられるのかな」

「友達や家族が絡まれていたら助けられるのかな」

自分の身すら守れない奴が、他人のことなんて守れるはずもないですよね。

そうして、いじめられたことをきっかけに、

昔のことを思い出し、空手を始めるのにますます拍車がかかったのでした。

 

と、まぁこれが僕の空手を始めたもう一つの理由です。

いかに僕が、ビビリだった人間かということを知っていただけたでしょう。

でもね、

こんなビビリだった僕でも、

空手に出会い、

人生の師に出会い、

稽古していく中で、

少しずつ少しずつ、

変わっていけました。

 

僕と同じ境遇だった人を、

僕と同じ境遇でなくても困っている人を、

おせっかいかもしれないけれど、

助けてあげられたらなと思っています。

 

この咲心館と共に。

 

咲 心次郎

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