ボクの住む福井は、カニの名産地・・・
先日、そのカニ漁が解禁になったそーで、
昨日の地元の新聞やテレビのニュースでは、
初競りの様子やその最高落札価格などが取り上げられていた。
数年前から
「極」というブランドになって、
最上級クラスのカニがとんでもないほどの高値になった・・・
今年の初競りの最高落札価格はいくらだと思いますか?
ナント!
310万円!
カニが一匹で310万円ですよー!
いったい!
その足は1本でいくら?なんだ?
ってか
けっこうな車が買えるゾ。
カニと車だったら・・・車じゃね?w
まぁ、
これは、話題作りとか宣伝効果とか、景気づけ・・・
それもわからんではないが、
やっぱりさ、
さすがにカニ1匹に310万円ってさ、
ちと、おかしくねーか?
2番目以降のカニも20万円以上の値が付いたそーだが、
20万円でも、「高過ぎるだろッ!」、「あり得ねー!」と思うのは、
ボクだけなんだろーか・・・。
だって、たかがカニ1匹だゾ!
もっと、有効なお金の使い方があるよーに思えてならない。
野菜やお菓子、インスタント食品・・・
それらが数円から数十円ほど値上がりして大騒ぎしてるくせにさ、
何なんだ、このニュースは・・・
何かおかしくねーか。
そんなボクのお店は、
屋根の破損やら地下タンク問題やら・・・
それで、
お店が大ピンチに追い込まれているけれど、
310万円があれば、生き返ることが出来る・・・
けど、ボクには、
そんなお金は寄って来ない・・・
ま、
今の世では、ボクのお店よりも、
一晩で誰かのウ○コと化す!だけ!?の
カニの方が価値があるということだろー。
カニの価値が勝ち♪ってかw
うぅ~、くだらん。
けど、
くだらんことでも言ってねーと、
やってらんねーよ。w
ボクのお爺ちゃんたち世代が子供の頃は、
カニがおやつ代わりだったと聞く・・・
そんな地元でも、そのカニを手に入れるのは、
困難な時代になった・・・
人の世は、時が経てば、
いろんな価値も変わる。
そんな昨日は、
道場稽古を終えると、お弟子さんの心十郎が、
ナント!
みんなにカニを持って来てくれた・・・
なんでも、
足が1、2本ないよーな「ハネモノのカニ」をたくさんもらったそーで、
それを料理好きな心十郎は、自分で塩ゆでして持って来てくれたのだった。
カニの塩ゆでは、かなり難しいと聞いたことがあるけど・・・
で、
家に帰ってから、
ボクの稽古の帰りをお腹を空かせて待ってくれてる嫁ちゃん♡と一緒に
そのカニを「半分こ♡」にして食べた・・・
10本あるはずの足が2本、もげてたから、
嫁ちゃん♡と足は4本ずつの「半分こ♡」、
腹の子も甲羅のミソも「半分こ♡」、
全部「半分こ♡」で食べた。
もう、サイコーに!めちゃくちゃ!美味しかった!
お世辞抜きに塩ゆで加減もサイコーで、
また
そんな心十郎の心、その「愛♡」という調味料・・・
そして、
嫁ちゃん♡と「半分こ♡」・・・
それらが、さらにボクの心に効いて、本当に美味しかった。
心十郎がタダで手に入れたカニ・・・
それを
タダでもらったボク・・・
その超美味かった、この「ハネモノのカニ」よりも・・・
310万円のあのカニは、
果たして、
どれほど美味いのだろーか。
人やモノの価値というモノは、人が決める。
昔は子供のおやつだったよーなカニが、
今では簡単には手を出せないよーな、「カニ様☆」になってしまった・・・
昔も今も、
カニはカニのまま・・・
何も変わっちゃいない。
ただ、
人の価値感が変わっただけだ。
つまり、
多くの人が注目すれば、
その価値が高くなり、
人目につかないよーなモノは、
その価値が低くなる。
そこには、
そのモノが、
本当に良いモノかどーか?
それは、
現代社会においては、
あまり関係がないよーだ。
そんな時代に
ボクは、「ホンモノ☆」を目指している・・・
もちろん空手家として・・・
でも、
どーなれば?
「ホンモノ☆」なのか?
それが、ずっとわからなかった・・・
けど、
今回のカニのニュースでわかった!
今のボクの空手は、
お爺ちゃんたちが食べてた「おやつのカニ」なのだろー・・・
未だ、あの310万円もするよーな「極」になってはいない。
そう、
そのボクの空手の価値は、
「ホンモノ☆」か?どーか?
それは、
世間様という、他人が決めることだったのだ。
今頃、わかった。w
しかし・・・
ところで・・・
もしも、あなたの人生で最後の食事が、
310万円の「極」のカニと、
心十郎のよーに仲間がしてくれた「ハネモノのカニ」を
目の前に出され、どちらかを食べられるとしたら?
・どちらを食べますか?
・どちらが美味しいですか?
ボクは、
迷うことなく、
「ハネモノのカ二」を食べる・・・
これは「キレイごと」で言ってるんじゃない。
だってさ、
今のボクの空手はさ、
「おやつのカニ」でもなく、
もちろん「極」でもなく、
心十郎がくれた、
「ハネモノのカニ」そのもの!
なのだから。
そんな・・・
「ハネモノのカニ」の価値が上がる日は、
そんな心と逆行しているよーな今の世では、
もう、やって来ないかも知れないが、
ボクは、
この「ハネモノのカニ☆」にも
人の心が向き、戻り・・・
価値が上がる日が来ることを切に願う。
って、
戻るカニャ?w
で、
ボクの夢が叶うとイイな~♪
って、
カニャうカニャ?w
うぅ~、すまぬ。
咲 心太郎
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