「またね。」

「こんなことってあるのかよ・・・」

昨日は何度？この言葉をつぶやいただろー。

それらは一瞬にして起こる・・・

これで何回目？なんだ。

 

昨日は稽古で利用している体育館の使用料を持って行くのを忘れて、

さっき、体育館へ持って行った。

いつも、稽古は夜なので、

そこへ向かう走り慣れたはずの道路の景色が、

昨日の夜とでさえ、今朝は全く違って見えて、

まるで、初めて走る道のよーにさえ思えた・・・

しばらく走ると・・・

「あ！白山や。」

前方の遥か遠くに白山が見えた。

何度、あの「頂」に立ったのだろー。

何度、あの「頂」から、この街を見下ろしただろー。

そーして、また、

ボクはあの遥か遠くの白山の「頂」を見つめながら車を走らせていた。

 

その途中で、踏み切りのある交差点に差し掛かると、

１０数人の保育園児たちが、

ボクの目の前の横断歩道を渡ろーとしていた・・・

ボクの前を走っていた車は、そそくさと通り過ぎたが、

ボクは、車を止めて待つことにした。

４人くらいの保育士さんたちが、

あちらこちらへ目を配り、気を配りながら・・・

その真剣さ、必死さが何もわからないままで、

楽しそうに歩く、危なっかしくて可愛らしいチビッ子たちを

一生懸命に誘導しながら道路を渡らせていた。

それを見てた、ボクの顔に自然な笑みがこぼれた・・・

これまでに何度！

登下校途中の児童の列や

こうした保育園児たちのお散歩・・・

そこに車が突っ込んだ！

そんないたたまれないニュースを見たことか・・・

しかし、

人は、この保育園児たちのよーに、こーして歩かねばならないのだ。

そーして、

「人」は成長して「人間」へと進化する。

 

そんな昨日は、

ある男☆、ボクの友☆から

「今、電話イイですか？」

と、メールが来た。

ボクが、５分間だけ通話が無料のプランだと知ってる、

この男☆の心配り・・・優しさだ。

「いいですよ。」

返信すると、すぐに電話がかかって来た・・・

「先生、ちょっと、やってもらっていいですか？」

スマホをスピーカーにして置いて、

男☆に言われた通りに身体を動かした。

すぐに身体が熱くなって・・・

しばらくすると、

次は言葉では言い表せないよーな動きをするよーに言って来た・・・

あ！

ボクはその瞬間にわかった！

身体の奥の奥の・・・小さな動き・・・

「何だこれ！すごーい！」

思わず、ボクは声を上げた。

すると、

「素晴らしいですね、じゃー、ちょっと内歩進をやってみてください。」

男☆が言った・・・

それで、

軽く、内歩進をやると、

「何だこれー！」

身体の感覚がぜんぜん違う・・・

「こんなことってあるのかよ・・・」

しばらくすると、

「今度は正拳を突いて、しばらくその手を止めて、その余韻に浸ってください。」

普段のボクなら、

いつものボクなら、

（正拳突きの余韻って何よ？）

と、思うハズなんだけれど、

昨日は何故か？

（あ～、正拳突きの余韻かー、イイかも～♪）

すんなりと受け入れることが出来て、すぐにやってみた・・・

（あ～、マジで、余韻って在ったんだ・・・）

それを味わいながら、５秒？１０秒？どれだけだったか・・・

突然！

ブルブルッ～～～～

ボクに強烈な武者震いが起こった・・・

「うわぁぁぁ～～～！」

と、大声を上げながら、武者震いが起こったことを伝えると、

「やりましたね！素晴らしいです！上手く行きましたね！」

男☆はそんなことを言って喜んでいた・・・

「こんなことってあるのかよ・・・」

電話を切った後も、

この正拳突きを何度やっても、武者震いが起こった。

 

そして、夕方になると

郵便で一本のDVDが届いて来た・・・

その送り主は、またしても、この男☆だった。

それは、

数年前の日本の映画だった・・・

（今すぐに観ろ。）

そんな心の声が聞こえたからすぐに観た・・・

映画の途中には

何度も感動するシーンや、

学びになるよーなことがたくさんあったけれど、

その映画も終わりに近づいた頃、

（別に普通の映画なんじゃね？）

と、思った・・・期待外れ・・・

他人に勧められた映画ではよくある話だ。

が、

最後のクライマックスのシーンがピタッと止まった・・・

その瞬間、

ブルブルッ～～～～

さっきの正拳突きの時よりも

もっと強烈な武者震いが起こった・・・

「こんなことってあるのかよ・・・」

そして、

夜の稽古に遅刻したｗ

けど、

稽古を始めると、

これまでにない突きや蹴りの感覚が・・・

もう、めっちゃ気持ちがイイ～～～～♪

２０数年、ずっとやって来たのに・・・

昨日までのそれと全然違う・・・

たった１日・・・いや一瞬で、こんなに感覚って変わるのか・・・

 

稽古が終わって家に帰り、

早速、この男☆にメールで報告をしよーとすると、

すでにこの男☆からメールが来ていた・・・

そこには、

今日の一連のこと・・・

正拳突きの武者震いやDVDが届いて来たことなど・・・

その神の働き・・・

言葉に出来ないよーな世界の話を

ボクにわかりやすいよーに書かれていた・・・

そして、

「地球学校の卒業試験だと思います。」

え！そーだったの？

でも、まだ、オレ生きてるし・・・

あ！

今度は宇宙学校へ進学ですかーｗ

わーい。

今度はとんでもなく果てしねーだろーな・・・

こーして、

ボクは、

１２年前は、師匠さまによって、

「心」が、

昨日は、この男☆によって、

「身体」が、

それらが

「一瞬にしてサイコーに変わる！」

そんな経験をさせてもらえた。

そして、

今、ここが、本当のスタート地点なのかも知れない。

日々継続・・・

これにウソは無い！

何があってもあきらめず、続けた者には神風が吹くのだ。

そーして、

ボクの正拳突きは、

ついに、人に向けて打つためのモノではなく、

空間・・・

この宇宙空間に向けて、

思いを乗せて打つモノへと進化した。

きっと、その一粒一粒を拾ってくれる人が

この地球のどこかにいると信じて、

これからのボクはその１発１発を放つ。

そーして、

このボクもまた進化していけるのだろー。

 

 

昨日、お店を閉める前に

ピット室にある電源を消しに行くと・・・

２羽のツバメのヒナが、巣から落ちていた。

その２羽が並んで小さく震えていた・・・

どーやら、

仲良く暮らしていたはずのスズメが、

何かやらかしたよーだ・・・

（あれだけ、仲良くしろって言ったのに・・・）

ボクには、

落ちたヒナをどーすることも出来ない・・・

そして、

今朝、お店を開けてピット室に入ると・・・

ナント、３羽のヒナが死んでいた。

「こんなことってあるのかよ・・・」

これまでにも、

巣から落ちたり、カラスに喰われたり・・・

何度もあった。

それでも、

ツバメは、ボクのところへ来てくれて、

何度も挫けそーになった、弱いボクの心を何度でも励ましてくれた・・・

時には、１００羽くらいのツバメがボクの周りを

飛び回ってくれたことだってある・・・

ボクが孤独を凄く感じてた時には、

１羽のツバメだけが９月過ぎまでいてくれたことだってある・・・

そんなボクの思考は、

悲しみと憎しみでいっぱいになったが、

その３羽の無残な姿を前にした、

今日のボクの心はとても静かで穏やかだった・・・

そこへ、

３、４羽の親ツバメが入って来て、

ボクの頭上を啼きながら跳び回っていた・・・

そこで、ボクは、

右と左の正拳突きを１本ずつ、打った・・・

心を込めて。

そして、

その余韻に浸りながら・・・

そーして、

２度の武者震いが起こった。

ボクにはそれしかしてやれない。

そして、

３羽のヒナの亡骸を拾って土に埋めた・・・

「またね。」

って。

後の全ては、

神が決める。

それなのに・・・

時々、ピット室を覗きに行くボクがいる・・・

少し壊された巣で生き残った３羽のヒナを守ってあげたい。

って、

何もしてやれねーのにさｗ

 

このブログを

心で読んでくれた人にも・・・

こんな

本当のシアワセが舞い降りてくれる日☆が来ることを願う。

 

咲　心太郎