「達人技」と呼ばれるモノのカラクリ。

「今日はいきなりマジメな話をするでー。」

つまらんかも知れんけど、よー読んでな。

空手に限らず、何事にも基本とか基礎というものがあって

基本や基礎というものは上達するには欠かせないとても重要なものです。

空手の基本とは、正拳突きや、その他の基本稽古のことを言いますが、

実は、違うんですよね。基本稽古のさらに基本があるのです。

それは立ち方や立っている感覚などの「立った状態」・・・

「立ち」というのが一番の基本になります。

この「立ち」が良くない状態でいくら正拳突きをやっても

良くない正拳突きを育てるだけになってしまいます。

なので他の技でも蹴りでも「良い立ち」が出来た状態でやらなくてはなりません。

しかし、この「立ち」というのがとても難しくて深いのです。

ほとんどの人は「立ち」なんて意識することもなく生活していると思われます。

普段、「立ち上がる」とか「座る」というのは自分の意志と意識でやりますが

立った後は、「立っている」と自覚しながら立っている人はいないと思います。

そんな立った状態を支えているのは「無意識だから」なのです。

無意識が「立ち」を支えてくれているから、自分の意識は他のことに使えるのです。

ところで地球は自転と公転をしていますが、自転の時速が赤道付近で約1.700kmで、

太陽の周りを回る公転が約108.000km(秒速30km)だそうです。

そんなとんでもない速さで動いている地球の上で立っていても飛ばされず、

また飛ばされるところか安定して立っていられる、しかも無意識にで!とは

いったいどういうことなのでしょう。

それは地球の「引力」に引っ張られているからだそうです。

そしてワタシたちの「引力」もまた地球を引っ張っているのだそうです。

さらに地球にはこの「引力」の他に回転による「遠心力」も働いていて

「引力」と「遠心力」を合わせたものを「重力」というのだそうです。

これらの力が働いて地に足をつけて立っていられるということです。

つまり、ワタシたちの無意識には

「引力」、「遠心力」、「重力」が働いているということになります。

そして「立ち」を深めることとは、この力をより働かせる立ち方になることです。

また無意識を意識に取り込むという作業でもあります。

これらの体感が出来て「立ち」が良くなり、その感覚のままで動き、技を出すと、

当然、その技には「引力」、「遠心力」、「重力」が働く技になります。

「引力」が強く働いた場合は、相手とくっついたり・・・

「遠心力」が強く働いた場合は、相手が吹っ飛んだり・・・

「重力」が強く働いた場合は、相手が崩れ落ちたり・・・

と、筋力では不可能ないろんな不思議な現象が起こります。

またこれらの力が融合した技も可能です。

そして技をかけられた相手にとっては、その人の無意識に働くわけですから

もう何がなんだかわからなくなって、自意識は停止して自分では動けなくなるし、

「立ち」を支えている無意識の働きが崩され、不安定な「立ち」になります。

こちらは凄く「立ち」が安定した状態にあり、相手の「立ち」は不安定な状態になる。

宇宙や地球に働く力が大きく働く者と、働きが小さくされる者になるということです。

これが「達人技」と呼ばれるモノのカラクリの根幹だとワタシ自身は思っています。

またこの宇宙や地球には、他にもたくさんの力が働いています。

「立ち」を極めるとは、こうした誰にもある、無意識の世界、無意識に働く力を

自意識で少しでも多く使えるようになっていくということです。

でも、無意識の世界は自意識の世界とは比べ物にならないほどに

深くて高くて広くて・・・広大無辺な果てしない世界です。

空手、武道とは果てしない世界を歩む道なのです。

その道が「立ち」という、基本なのです。

「立っている状態」という、この簡単な基本とは

その応用であるいろんな技を生むことが出来る極意でもあるのです。

そして、二本足で立っていられる人間とは、

いろんな可能性のある、不思議で素晴らしい生き物なのです。

と、まぁ、ちーとばかり、先生気取りで書いてみたけれど

・・・「あ~ちゅかれたー。」

である。書いてる途中で、あ~辞めときゃ良かったナ。と思ったけれど、書き直すエネルギーもヤル気もネタもないから、無理してがんばって最後まで書いたのである。やっぱネ、自分を飾ってこんな丁寧な書き方でやるとマジ疲れるわー。もう二度とやらねーゾ。自分は自分らしくが一番やね♪でも、今日はけっこうイイことを書けたんじゃなかろーかと思うんである。だからサ、またこんな書き方でやるのもいいかもナーなんて思ったりもするんである・・・

って・・・またやるんかい。

しらんがな。

 

咲 心太郎

コメント