ケンカに「合気」は使えるか?・・・初コメントに答えてみた。

先週だったか、過去に上げた「くっ付く手」の動画を観た方から

初めてコメントをいただいたのである。めちゃくちゃ嬉しいのである♪

「先生は空手も合気も出来るのに融合しないで別々にやってますね。」

てなコメントと、いくつかの質問をいただいたのである。

「トラブルで闘いになったらどう戦うのですか?」

「相手が興奮して本気でかかって来ても手がくっ付きますか?」

 

まぁ、合気を知る前のワタシも同じようなことを思ったのであるが、

で、なかなか良い質問なんであるが、

合気を知った今では・・・どう答えよう?

しばし熟考させられたのである。

 

で、

「合気は優しい心にならないと出来ないので、優しい心で過ごせば闘いは起こりません。」

「でも、自分は未熟な人間なので闘いになる可能性もあるから、

その時に優しい心になれれば合気で崩すし、なれない時は空手の技で闘います。」

「合気にかかれば、本気で来るほど技が効きます。」

てな回答をして差し上げたのである。

 

やはり誰しも、武道や格闘技に興味のある人は、

「闘いの場」において、

その技が使えるか?それで身を護れるか?勝てるか?

てなことをお考えになっていると思うのである。

で、「闘うこと」を前提で、稽古をしたりするのであるが、

残念ながら、その道の先には「合気」は無い!のが真実なんである。

 

ワタシは武術の「合気」に良く似た、「アイキ♡」というモノを師からいただいたので、

「合気」と「アイキ♡」という、2種類の合気!?があるのである。

で、上げた動画では、そのほとんどが「合気」なんであるが、

ワタシの認識では、「合気」は身体操作で、

「アイキ♡」は意識操作、もしくは心境操作で技が発現するのである。

なので、闘いになって空手の技を使うことになっても、

冷静であれば「合気」という身体操作は使えると思うのであるが、

感情的になれば、「合気」を使った突き蹴りの技は使えなくなるのである。

感情的な脳では、表層筋主体の動きになっちゃうからである。

で、感情的にならない心、「武道精神」も学ぶのが必須である。

 

一方、意識、心境操作の「アイキ♡」なんであるが、

こちらが「闘いの場」に発動することがあるとすれば、

それは「生死をかけた闘い」の時のみ!である。

この「アイキ♡」というのは「自力」ではなくて「他力」なので、

「意図して使う」なんてことはほとんど不可能なんである。

命を落とすような「絶体絶命」の状況の時に、まだ落としてはならない命ならば、

「アイキ♡」が勝手に働いて守ってくれるのである。

病気などでの「闘いの場」においても然りである。

 

けれど、「闘いの場」でなければ、

この「アイキ♡」というのは、よく発動するのである。

それは「闘いの場」とは真逆の「仲良しの場」である。

他人と100%の信頼関係になると、この「アイキ♡」がよく働くのである。

で、「アイキ♡」がくり返し働くほど、その力は強大化していくのである。

その人間たちを通じて「アイキ♡」が育つのである。

そして、100%の信頼関係が増えれば、「闘いや争いは起こらない。」

どーやらこれが「アイキ♡」自身の狙いでもあり、その力の役割のようである。

なので「アイキ♡」は格闘技や空手の試合、またケンカには使えないのである。

ってか、そんな程度の闘いや争いの場には「アイキ♡」は働かない!のである。

 

そんな「アイキ♡」が、ケンカばっかやってきた咲心太郎なんかに何で働くの?

てな疑問が起こると思うのであるが、

ケンカばっかやってきた人生だから

心底から、「もう誰ともケンカをしたくねー。」

と、本気で思って生きてきたからである。

ホントにもう、他人と闘ったり争いたくねーのである。

それと「アイキ♡」を師からいただいた時の「心境」を知ってるからである。

で、咲心館の空手を通じて、その「心境」を伝えようとしているからである。

 

とは思えど、

まだまだワタシには「闘う心」や「争う心」があるから、

その「アイキ♡」の働きは、師と比べたら、まだまだ比較にもならんレベルである。

で、日々精進してはいるが、

まだまだ「100%の信頼」なんて出来ねーような人間ばっかだと思うような心だから、

家族やお弟子さんにしか「アイキ♡」を働かせることが出来ないレベルである。

で、他の人とは、まだまだ闘いを起こす危険があるのであるが、

誰にでも「アイキ♡」を働かせられるレベルになった時には、

人間としての存在が終わることになると思うので、

まだ当分は、このままでイイんじゃないの♪とも思うのである。

 

え!?早よ、そのレベルになれって?

おいおい

泣くぞ。

 

咲 心太郎

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