僕は、朝早く起きるのがめちゃくちゃに苦手です。
そのおかげで、
会社に勤務していた時や高校生の時も、いつも遅刻ギリギリでした(汗)
特に小学生の時なんか、集団登校の班長なのに朝起きるのが遅すぎて、
本来であれば僕が先頭を歩いて、班の皆を学校まで引っ張っていかなければならないのに、
当時、低学年の弟やその友達に先に行ってもらい、
後で遅れて、一人で登校していたほどでした。
そんな朝が弱い僕は今、会社に通うことなく、空手に行くときや用事がある時以外は、家でパソコンを触っています。
なぜなら、今はパソコンを使って仕事をしているからです。
実は、去年の4月、厳密に言うと3月31日に、以前勤めていた会社が倒産してしまいました。
そしてそこから、しばらくの間は失業保険やら、運良く出た退職金やらで生活していました。
当時の僕は、以前勤めていた会社で海外でのお仕事を経験させてもらっていたので、
また、社長さんや先輩と一緒にお仕事をさせてもらう上で、いろんな方とお話させてもらったので、
俗に言う、「意識高い系✨」になっていました(笑)
なので、前の会社が倒産しそうと知ったときも、
「自分で起業して、何かしたいな〜」
と、漠然と思い描いていました。
しかし、実際に会社が倒産してみると、
自由な時間や、一時的に入ってくる大きなお金の代わりに、
大きな不安感が押し寄せてきました。
初めの頃は、そうでもなかったのですが、
周りの友達や一般常識的に考えて、
22歳にもなって定職に就いていないことが、急に不安に思えてきたのです。
それから、以前勤めていた会社で良くしてくれていた方達が、
求人サポートサービスを紹介してくれました。
簡単に言うと、初めに面接をして自分の条件を提示し、
その条件に見合った会社を探してくれるというサービスです。
ぶっちゃけ、あまり信用していなかったのですが、
周りと比べて焦っていた僕は、
そのサービスを使うことに決めました。
それから数週間後、
サービス会社から電話がかかってきました。
「心次郎さんの条件に見合う会社さんが見つかりましたので、詳しい内容をお話したいのですが、一度カフェなどで合ってお話できないでしょうか?」
少し怪しいような気もしたけれど、
どんな会社を紹介してくれるのか気になったため、
とりあえず、合って話を聞くことに。
数日後、
僕の家から数十分で着くカフェで合流して、
詳しい会社の内容を聞きました。
すると、
「お、おぉ…」
なかなかの高待遇が期待できる会社さんでした。
だけど、
「こんな高待遇の会社に受かるかな…」
不安でした。
しかし、詳しく話を聞いてみると、
その年から新しく出来た部署で、
そこそこ社会人経験のある人が欲しいらしく、
また、そこで働いている人の大半がお年を召された方達ばかりだったので、
いきの良い若い人材を欲しがっているとのことでした。
しかも、クローズ案件で僕一人だけだったので、
よっぽどのことをしない限り採用は確定していました。
「なるほど。それなら、いけそうだな」
と思いました。
ただ、
2つだけ懸念点がありました。
1つ目は、場所がお隣の県だったということ。
片道1時間はかかる距離でした。
運転をするのは嫌いではないのですが、
普通に考えて、一日のうち2時間を運転で無駄にするのは嫌でした。
2つ目は、夜勤があるということ。
夜勤があるということは、空手ができない日があるということ。
「仕事なんだから仕方ないか」
と思うものの、
「せっかくここまで休まずに稽古してきたしな…」
という思いもありました。
「ん〜どうしよう…」
迷ったあげく、
「面接の時にどうせ聞かれるだろうし、思い切って夜勤は嫌です!って言ってみよ」
という結論になり、
この会社の面接を受けることにしました。
そして、いよいよ面接の日。
意外と緊張せずにいけた僕は、
面接が始まってもスラスラと受け答えができました。
そしたら案の定、
「うちには夜勤があるけど、そこは大丈夫?」
と聞かれました。
「やっぱりきたか!」
一瞬、ドキッとしたけれど、
「空手ができなくなるくらいなら、この会社に勤める必要はない!」
と思い、思い切って
「夜勤は空手があるので、厳しいですね…」
と言っちゃいました。
とんでもない社会不適合者です。
「もう、終わったな〜」
と思っていた矢先、
「それなら、一年間は夜勤なしにしようか」
「!?」
まさかの夜勤をなしにしてくれました。
「とりあえず、一年間は夜勤なしで、そこからまた状況を見て、夜勤をやるかどうかを決めようか」
とても良い上司の方で、素直に感謝しました。
「これで空手が続けられる〜✌」
そうして、無事面接が終わり、
サービス会社の担当者の方と今後のことについて話し合い、
片道一時間ある帰り道を一人るんるん気分で帰るのでした。
数週間後、
サービス会社さんから連絡が来て、
「以前、面接していただいた会社さんが、ぜひ来てほしいとのことでした!また、詳しいお話をしたいので、空いている日があれば教えて下さい。」
「よっしゃ!!!これで周りの皆と同じように、定職に就けたぞ!!」
ひとまずここで、安心できました。
そして、サービス会社さんとの最後の面接を終え、
給料や福利厚生・就業規則などを見せてもらい、
入社式前の制服合わせの日取りを決めて、
「今までいろいろとありがとうございました。」
と、感謝の気持ちを込めて、サービス会社の方とお別れしました。
そして後日、入社式前の制服合わせのため、一人で採用していただいた会社さんへ。
とても親切な方達で、丁寧に会社の案内や制服合わせをしてくれました。
「良い人たちだな〜。この会社でなら上手くやれそう!」
と、素直に思いました。
そして、打ち合わせが終わり、入社式の日程を聞いて、
また、片道一時間かかる帰り道をるんるん気分で帰るのでした。
そうして、迎えた入社式の前日、
その日は、失業保険を停止してもらうために、ハローワークで手続きをしてもらう予定でした。
11時ごろにハローワークへ行き、受付の女性に就職することを話して、
失業保険を停止してもらう手続きをしようとした、その時!
なぜか知らないけれど、急に、
「やっぱり、就職したくない」
あなたは本当に社会不適合者ですね。
はい、そうです\(^o^)/
たぶん、最初に書いた2つの懸念点が、ずっと頭の片隅にあったんでしょうね。
「夜勤」と「片道一時間」
この2つが、僕にこの行動を取らせたのだと思います。
そうして、
「やっぱり、就職するのなしで!ちょっとまっててください!」
と、受付の女性に言って、
外に出て、採用してもらった会社に電話を入れました。
「あのぅ、やっぱり入社を辞めたいのですが…」
「え!?いまなんて言った!?」
そりゃあ、誰だって驚くでしょう。
入社も決まっていて、制服合わせも会社案内も済んでいるのに、
その前日に、まさかのドタキャン!
「社会人として、どうかしてるよ」
「君、そんなんで生きていけるほど、社会は甘くないよ」
「なんでそれをもっと早く言わないんだ」
まぁ、ボロクソに言われました。
自業自得なので、何も言えませんが…
そうして、なんとか入社式前日に会社を辞められました。
「会社には迷惑をかけたけれども、嫌々仕事してもダメだしな」
と、自分を肯定して、受付の女性の所へ行こうとした瞬間、
ケータイが鳴りました。
「だれ?」
見てみると、就職のお手伝いをしてくれた、サービス会社さんでした。
「うわぁ、すっかり忘れてた…」
おそるおそる電話に出ると、
「先程、採用会社さんから連絡が来て、「入社式前に辞めると言われたんだけど、どういうこと?」という電話が来ました。これって本当ですか??」
かなりお怒りのご様子。
それもそうでしょう。
実は、このサービス会社さん、当時の僕のような就職先を探している人から一切お金をもらわない代わりに、
入社した会社から、紹介料をもらって利益を出していたのです。
要するに、「就職しない」=「利益が上がらない」ということ。
なので、ここでもまた、
「なんで、もっと早く言ってくれなかったんですか?」
「普通に考えて、おかしくないですか?」
「社会人として、それじゃどこ行っても勤まらないよ」
苛立っていたのか、最後の方はタメ口になっていました。
そして、その後も、いろいろ言われたのですが、
最後は、呆れ果てたように電話を切られました。
まぁ、当然ですよね。
せっかく決まった会社をドタキャンする人なんて、このご時世にいないでしょうし…
そしてその後、受付に戻り、再度失業保険をもらうことを受諾して、帰宅しました。
って感じで、僕はせっかく決まった会社を入社式の前日に辞めました。
サービス会社さんと、
採用が決まっていたのにドタキャンしてしまった会社さんには、
本当に申し訳ないと思っています。
だけど、僕はこの判断に間違いはないと思っています。
自分がやりたくないことを嫌々やっていても、
一切、実にならないと思うからです。
師である咲心太郎も、
「やりたいこと」は我慢させられて、「やりたくないこと」をさせられても、人は幸せには生きられないのである。
と言っていました。
なので、僕はこれからも自分の「やりたいこと」は我慢せずに、
「やりたくないこと」をしないでいこうと思います。
なぜなら、それが人間にとっても、
僕にとっても幸せだからです!
でも、生活していくために最低限お金は必要なので、仕事はしますよ!(笑)
あなたは「やりたいこと」ができていますか?
咲 心次郎
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