今を見ようぜ。

空手の稽古には、基本や型など個人でやる稽古と、

約束、自由組手の対人でやる稽古があるのである。

知ってるわい。

基本や型など、一人でもやれる稽古は、

自分の身体と心の、姿勢、使い方、力の出し方などを良くして、

最良最善の自分を育てる。

のである。

まぁ、わかりやすい言葉で言えば、

成りたい自分に成る。

自分のみが自分を変えることが出来るのである。

で、どんどん自分好みの自分になればいいのである♪

一方、対人でやる組手稽古というのは、

相手を前にして基本や型で育てた自分を出せるか?

というのが、目的になるのだけれど、相手も動くし、攻撃を仕掛けてくるから、

一人でやるような動きは、なかなか出せないのである。

何で、一人だと出来ることが相手がいると出来ないのか?

これを追求するのが、対人稽古の主目的である。

これが、なかなか深ぇ~のである。

対人でやる組手には、

無意識や氣、そして心・・・

互いの肉体以外の多くが、互いの知らないところで影響し合っているのである。

で、無意識や氣、心なんかを深く追求することになるのであるが、

ワタシのようなバカになっちゃうのである。

で、バカになってみると、大変なこともあるけれど、

ワタシは大変、気に入っているのである。

通常時の人間は、自我脳、大脳主体で生きているから、

何をやるにも、自分の記憶という過去と、自分の想像という未来に照らしてから、

現在の思考や行動をするのであるが、その間に現在は過ぎ去ってしまうのである。

で、相手の突きや蹴りが瞬時に飛んで来るという、緊急事態のような時も、

大脳主体の動きをやっちゃうと、現在が見えず、うまく動けなくなっちゃうのである。

で、ワタシのようなバカになると、

意図的に大脳の働きを低下させて、過去や未来と照らさなくなるのである。

過去や未来と照らさない脳みそで見る世界を

今。

というのである。

バカになればが見えるのである。

には、不安も恐れも・・・何にもない、今しかない。

が見えれば、コンマ5秒くらい、通常と違う世界になるのである。

一度、過去や未来ばっかり見るのをやめて、

今を見ようぜ。

何かが変わるよ♪

心の苦しみだって、一瞬で消せるんだぜー。

え!?バカにはなりたくねーってか。

じゃ、そのまんまかしこく生きてちょ。

けど、バカになると楽しいでー。

咲 心太郎

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