「闘争本能」。

夕べも嫁ちゃんと夕食デートを済ませ、お店の外でタバコを一服してると、

すぐに若いカップルも出てきて、その男が2mはないだろーけど190㎝オーバー、

あんまり見たことがないようなデカさである。

「めっちゃ、デケー男やなー。」と、嫁ちゃんと話しながら、

すぐに咲心太郎のスカウターをスィッチONにして、ヤツの戦闘能力を測るのである。

スカウターって知らん?

ま、いいや。

で、「デケーけど、あんなんくらい、秒殺に出来るでー♪」

と、タバコを吹かし、ドヤ顔で嫁ちゃんに話すワタシである。

あ”~、オレはなんてわらびしいんだー!

見ず知らずのたまたま会った男を敵と見なして、想像で戦闘して秒殺に・・・

50歳にもなってバカっちゃーバカであるが、男は皆、バカなんである。

あ!バカじゃない男の人には、「ごめんね。」。

で、その男というものには「闘争本能」っちゅう厄介なもんがあるんだから、

「しゃーない♪しゃーない♪」のである。2回言うな。

で、実際にやったらどーなるのか?は、わからんだろ!という趣もあるであろーが、

ワタシのスカウターに狂いはないから、ワタシの圧勝間違いなしである♪

って、50歳の人間がする話かよ。

で、スカウターって何?

何やろ。

空手の先生になった30歳の頃は、

まだまだ今より遥かにやんちゃな咲心太郎だったので、「類は類を呼ぶ」法則により、

当時の若いお弟子さんたちは、けっこうやんちゃ者が集まって来たのである。

で、「ケンカをした。」なんて話もあったりしたから、

「ケンカをしたら死んでも負けるな。」

と、(オレに恥をかかせるなよ)と、優しく!?教えていたのである。

それから数年が経つと、

「自分からケンカを売るな。」

「腹と顔は危ねーから足を効かせて仕留めろ。」

と、良い!?指導に変わったのである。

で、さらに数年が経つと、

「家族や仲間を助ける以外はやるな。」

もう、素晴らしいじゃーありませんかーという指導に変わったのである。

それが今じゃ~、

「みんなと仲良くするように♪」

おいおい、見ず知らずの人間の戦闘能力をスカウターで測るようなヤツが、

何を仰ってますの?

最初の「死んでも負けるな」から「仲良くするように」は一貫してるのである。

これ、わかるかい?

で、昨日の稽古の時には、若いお弟子さんに、

「自分の一番良い心境を相手にあげなさい。」

と、指導したのである。

「死んでも負けない」ためである。

この話、わかった人~、手を上げて~!

手を上げてくれた人・・・

残念ながら、見えませんって。

って、誰も上げんわな。

ちなみに、ワタシは「闘争本能」を使って遊びながら楽しんでいるのである。

「闘争本能」を忘れることのないように!である。

でも、みんなと仲良くするのである♪

咲 心太郎

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