今日は開店休業中のお店が、午前中に3件目のお客さんで、在庫切れ・・・
ガソリンスタンドがガス欠!
これで、何回目?なんだ?
まぁ、度々ガス欠するガソリンスタンドは全国でもウチだけやろね。
ま、個性的でいいじゃん。
よくねーよ。
でも、さっき入荷したからもういいの。
で、ガス欠中の午前中は、
またお店の草むしりに励んだんのである。
草むしりはイイね。
無心になれるというか、自分を見つめられるというか・・・
で、草をむしりながら、これまでのいろんなことが浮かんで来たり、
これからのことに思いを馳せてみたりするのである。
と、草をむしっているワタシの傍に1台の車が・・
気づいた時にはその車から降りて来て、
「オマエ、何があったんや?」
どーやら、いつもお店の近くを通って、
お店が閉まってるのを見て心配してくれてたらしく、
草をむしってるワタシの姿が見えたから寄ってくれたそーである。
この人は、ワタシが20歳から3年間だけ習った、
少林寺拳法の先生である。
「あ、1月の雪で屋根が傾いてさ、今、開店休業中。」
「そーやったんか。心配したがな。」
「元気そうやね。ガンは大丈夫なん?」
「もう6年や。今のところは治まってるわ。」
「そりゃ良かった。ボク、自分の道場を立ち上げたよ。」
「おう、そうか。それはいいことやな。」
「まだ、少林寺拳法をやってんの?」
「やってるよ、ボランティアや。」
「そうなん。ボクみたいに独立すれば?」
「アハハ~。」
と、お気づきかも知れねーが、
例え、昔の先生だとは言え、さらに年上の人を相手に
タメ口の咲心太郎。
まぁ、治らんな、これ。
この人はワタシより12歳年上の先生で、
ワタシが20歳のヤンチャな時、先生が32歳のみんなが怖れるバリバリの時・・・
とある稽古の日に、
まだ入門して間もないワタシは、ある「足運び」が上手く出来なくて、
人相の悪い、口も悪い、態度も悪い、超怖いこの先生に
「何で出来んのや!アホ。」、「バカ。」
と、何度も「アホ。」、「バカ。」と怒鳴られ続け・・・
「誰がアホじゃー、こらぁ~!」
「少林寺拳法で負けてもケンカは負けんぞ、かかって来いや~!」
と、ブチ切れちゃったのである。
ド素人が武道の熟練者にケンカを挑むという、
今にして思えば、怖いモノ知らずの大バカ野郎であるが、
マジで勝てる気満々だったのである。
で、当然、この先生も、
「オメー、誰に向かって言ってんじゃー!こらぁ~!」
と、ブチ切れながらワタシに向かって近づいて来て、
いざ殴り合いになる寸前のところで、
他の大勢の稽古生たちが割って止めに入り、事なきを得たのである。
と、稽古終了後、突然、この先生が、
「アホ、バカ言って、悪かったな。」
と、謝りに来てビックリしたのであるが、
「ボクもキレてごめんなさい。」
と、互いに謝罪して、仲直り・・・
仲直りどころか、めっちゃ仲良くなっちゃった。
で、それからは、しょっちゅう家に呼ばれて、
技を教えてもらったり、ごちそうになったりと、
また、ワタシのお店にもしょうちゅう遊びに来たりと、
友だち?兄弟?みたいな関係になったのである。
なのに、当時は少林寺拳法の柔法という、
掴み技やら関節技やらの稽古が大っ嫌いで、
とにかく殴り合い、蹴り合いたい!という欲求が強かったから
少林寺拳法を離れ、空手道場に移ったのである。
そんな、誰よりもめっちゃ可愛がってくれたのに、
自分のわがままで勝手に他流の空手に行っちゃったのに、
こんな裏切り者のような咲心太郎なのに、
こうして、今でも、時々、気にかけて、
ワタシのところへ来てくれるのである。
「ほんじゃ、また来るわ。」
これで何回目だろ、この台詞を聞くの。
(あ~、武の神は、この人からだったのか。)
また一つ、自分を知る日となったのである。
やっぱ、草むしりはイイね。
で、人に依るかも知れんけど・・・
それぞれの代名詞、
「力愛不二」(少林寺拳法)vs「一撃必殺」(フルコン空手)
少林寺拳法の教えは空手より上だな。
おいおい、
空手家のオマエが言うたらアカンやろ。
「力愛不二」の空手家⁉ の 咲 心太郎
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