朝早くからお店の前の道路で工事してる・・・
音に敏感なワタシにはアスファルトを割る音が地獄なんである。
今日のワタシは大変ご苦労な一日となりそうである。
ただでさえロクな文章を書いていないのに
こうも嫌な音で脳みそをコツかれ続けていたらどうなっても知らねーゾ。
で、今日は放送禁止用語だらけで書きたい気分になっちゃったゾ。
けど、咲心館のイメージが悪くなっちゃうしなぁ・・・。
「どっちに行く?」
と、人生は、いつだって、ほぼ二者択一なんである。
で、昔のワタシは迷うことなく放送禁止用語だらけを選択したけれど
今のワタシは咲心館のイメージダウンは避ける選択をするんである。
ワタシの御心というものは進化成長を続けているからなんである。
でね、道路を片側通行にして警備員が立って車の誘導をしてるんだけどサ、
それがネ、おねーさん?おばさん?なんと女性なの。
冷たい雨風の中、この仕事を女性がやってるのにもうビックリね!である。
そんでネ、女性がずっと雨風の中を立ってやってるからちょっと心配になって・・・
(トイレにも行けずに大丈夫なんやろーか?)
なんて思ったりするんだけど・・・
(あーオムツプレイ好き♡ってことね。)
と、頭の中であれこれの妄想を楽しむのである。ムフフ。
って、オマエ、どっち行ってんねん。
たった今、ワタシのせいで咲心館の暗い未来が垣間見えたのである。
それで道場生の皆様に心から深くお詫びを申し上げます。
お願いだから、こんなワタシをお見捨てにならんといてー。
こんな失態をしたまま終わる咲心太郎ではないんである。
すぐさま名誉挽回汚名返上起死回生逆転満塁ホームランを放つ、
深いい話を書くんである。
どーでもいいから句読点を打てって。
やなこったいである。
ワタシは30代の頃はグローブ空手(キックボクシング)というお遊びもやっていたから当時のお弟子さんの中で一人、
プロボクサーになった子がいるんである。
もう引退してるこの子の話はいずれまたの機会に!である。
で、ワタシはこのお弟子さんのセコンドをやっていたんである。
プロボクシングは4回戦、6回戦、8回戦、10回戦と、みなさんご存じの12回戦とランクがあるんである。
テレビでよく見る世界戦は12回戦であるが、実はテレビには映らない下のランクの前座試合がたくさん行われているんである。
で、ワタシのお弟子さんの10戦目くらいに行った時だったか、試合のパンフレットを見てたら、
とある4回戦ボクサーの戦績に目が止まったのである。
0勝たしか10敗くらい。
勝ちなしである。
負けっぱなしである。
で、そのボクサーの試合を見てみたんである。
ヒデーんである。
ワタシでも左手一本で勝てるんじゃないのかね?というレベルである。
30代でギラギラしてたワタシは
「みっともねーからもう辞めろ。」
と思いながら見てたんである。
その後も試合を見る機会があるたびに負けが増えていくんである。
そんな4回戦ボクサーを見つけてからその負ける姿を見続けてから3,4戦目、
「また負けるからもう辞めとけよ。」
と思って見てると、やっぱりやられっぱなしである。
で、あーまた負けるね。と思った瞬間、まぐれカウンターがドンピシャ!で、なんとK.O勝ちになっちゃったのである。
「けっ、まぐれ勝ちやん。」と思ったら、なんとそのボクサーがリング上で子供のように大声を上げて泣きじゃくったのである。
そんで、すぐさまお年を召されたジムの会長もリングに上がり、二人で抱き合いながら大号泣である。
嗚咽泣きである。
世界チャンピオンになった人でもここまで喜んで泣いた人はいないだろうくらいに泣くんである。
それを見た瞬間、ワタシの思考は停止し時間が止まったのである。
ワタシはこの見下していた負けっぱなしの4回戦ボクサーというランクの低い人間に
生きるということ、
生きる上で大切なこと、
生きる喜びを…。
この泣きながら抱き合う若者と老人の二人の姿が眩しいくらいに光って見えたのである。
何故なら、ふと気が付けば、ワタシの頬にも涙が流れていたからである。
名前も顔も思い出せない・・・
この4回戦ボクサーのことを思い出して書いてるだけで
また涙がこぼれそうになるんである。
この日、この時、ワタシが流した涙と一緒に
「結果主義」というモンがどこかへ流れ出て行ってしまったのである。
そうして、ワタシの心が大きく変えられてしまったのである。
おそらくこの4回戦ボクサーはあの勝利のあと間もなく引退しただろう・・・
あの日から10数年・・・ボクシングではぜんぜんダメだった彼が
今の人生を、どんな風に歩んでいるか?
今のワタシが想像するには容易いことだナ。
無名でも大した結果が出せなくても・・・素晴らしい人間って、いっぱいいるんだゾ♪
咲 心太郎
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