学生の頃、特に高校生になってから、あまりにも授業がつまんねーから
ぼんやりと空を眺めるようになったのである。
で、大人になってからも、よくぼんやりと空を眺めていたのであるが、
ある晴れた日の空と流れる雲を眺めていたら
自分の心と雲の流れが一体化したというか
自分の意識のスピードと流れる雲のスピードが全く同じになった。
というような感覚になったのである。
それが、とても心地いい♪のである。
そんなことが時々起こるようになった数年後、
今度は真冬の無風の日に降り注ぐ雪を眺めていたら
ゆらゆら雪が舞い降りる速度と一体化したのである。
こちらはもっと心地いい♪のである。
で、今は、いつでもこの速度の意識に成れるようになったのである。
この速度の意識になって技をやると、不思議な現象が起こるのである。
ま、それよりも何よりも、このときの心がめちゃめちゃイイ♪のである。
昨日、久しぶりに三船久蔵さんという柔道家の動画を観たのであるが、
まぁ、何度観ても、やっぱり素晴らしいんである。
この方、73歳だったかな、159㎝55kgの小さな身体で
自分よりも若くてデカい相手を次から次へとポンポンと投げ飛ばすのである。
もう、お見事ったらありゃしなくて、ホントに美しいんである。
柔道の歌というのを作詞したそうであるが、その詩にその凄さを感じるんである。
こんな柔道家が出て来て、東京オリンピックでの活躍を見たいと思うのであるが、
もう、こんな柔道家はおそらくいないだろーし、もし、いるとしても、
こんな柔道家は大会には出て来るわけねーのである。
で、最近では動画が普及して、自ら撮影した動画をアップした、
合気道系の方なんかがたくさん不思議な技をやってるのを見かけるけど
ま、ワタシ個人の受け取る感覚なので、間違ってるかも知れないけれど
その多くは、この三船久蔵さんと同じように見えて、でもどこかが何かが違う・・・。
で、植芝盛平さん、塩田剛三さんなんかは三船久蔵さんと同じ匂いがするのである。
この匂いが、ワタシも少しわかったのである。
ワタシも匂う側の人間に成ったということなのである。
もちろん、この御三方にはまだまだ遠く及んでいないのは言うまでもないのである。
昔は、こんな不思議な技をやってる人を見ると
「インチキだろ。」とか「オレにやったら信じるよ。」
と思っていたけれど、
実際に不思議な技を喰らい、自分も少し出来るようになると
信じるとか信じないもなくなって、ただ当たり前にある現実なんである。
そうなると、この匂いを嗅ぐ能力も数段アップして
3,4年前に新里勝彦さんという空手家のナイファンチという型の動画を見つけ、
「これだ~!」
と、この方の動画を3日で千回くらい見てその型を覚え、
毎日毎日、この型を稽古して来ているのである。
で、つい先日、どうやら、ワタシの嗅覚は間違ってなかったと知ったのである。
フルコン空手家が沖縄空手を習いもしないのに動画を観て身体で理解したのである。
この新里勝彦さんの型には、これまたぜんぜん及んでいないけれど
この動画の時が70代のときだそうなので
後20年という、時間が今50歳のワタシにはあるわけである。
で、これからのワタシ自身の人生唯一の勝負は、
今から20年後、「新里勝彦さんのこの動画よりも凄いナイファンチが出来るか?」
なんである。
そして、ワタシはますます変人へと化していってしまうのである。
しかし、もし、そんな凄いナイファンチが出来るように成れたなら・・・
今の自分の「こんな心」・・・が・・・「これくらいの心」
に成れるんである。
おそらくとんでもないほど心地いい♪だろーなー。
ナイファンチ・・・「内歩進」と書くのである。内へと歩み進む!型である。自分の心を見つめながら進む!型なんである。外ではなく内を観るのである。武の道である。
いや~、空手の型ってホントにイイですね~。また明日。
咲 心太郎
コメント
久末先生
そんなご経験を😊
私の経験が同じものかはわかりませんが😊
ウチでやるいくつかの練功法の中で「意識系」のものがあります。
それをやると、時間の感覚が変わり、「一秒」と言う時間が、一秒と言う長さのものではなく、「『今』と言う瞬間が続いている」ような感覚になります。
「自分」と言うカラダの感覚もボヤケて、自分と周りの空間の区別があまり明確でなくなり、海や山や大地と、自分が一つになった気がする時もあり、不思議なシアワセ感に包まれます。
私たちは、その状態を「モーメントキーパー」と呼んでいます😊
不思議なコトに、この状態は、周りに波長の合わないヒトがいると、絶対になれないのですよ😥
また、先生とお会いできた時に、感覚のすり合わせをさせてくださいね😊
古門英文様
こんな昔のブログにまでコメントをありがとうございます。
ボクが体験したモノよりも幸せ感のスケールが大きそうですね!
是非一度、体験してみたいです。
ってか、ボクがその波長の合わない人間だったらごめんなさい。汗
でも、その日を心から楽しみにしています♪
久末和弘