僕史上最強の兄弟子とのファーストコンタクト

僕には、

僕の空手が、一切通じなかった、

兄弟子がいます。

 

その兄弟子は、

師匠とマンツーマンで小学生の時から、

みっちりと稽古をつけてもらっていたらしく、

恐ろしいほどに強かったです。

 

控えめに言って、

化け物👹

でした。

 

ディスっているわけではないですよ!

 

実際に組手をしてみて、

「化け物だ・・・」

と思ったくらい強かったということです。

 

そんな兄弟子は今、

東京で仕事をしているらしく、

空手をやってはいません。

 

偉そうに聞こえるかもしれませんが、

今も空手を継続していたのであれば、

間違いなく最強の空手家になっていた

と思います。

 

僕なんて、足元にも及ばないほどに・・・

 

そんな兄弟子と始めて合ったのは、

僕が空手を始めて、

半年経ったか経っていないかぐらいの時。

 

師匠や他の兄弟子さん達から、

「お前(咲 心次郎)の一個上に、めちゃくちゃ強いやつがいる」

と聞いていたので、

どんな人かめちゃくちゃ気になり、

その兄弟子が稽古している時に、

僕も参加させてもらったのが、

ファーストコンタクトでした。

 

その日は日曜日で、

朝からの稽古でした。

 

初めての朝稽古でワクワクしながら、

また、その兄弟子を見られる、

手を合わせられることにワクワクしながら、

稽古が行われる体育館に向かいました。

 

すると、

体育館につくなり、

どう見たって強そうな人が立っている。👹

 

その兄弟子は、

身長が180cm以上あったので、

それだけでも「強そう」と思ったのですが、

それ以上に、

オーラがヤバい(笑)

 

本当に、会ってみれば分かるかと思いますが、

実際に目の前にしてみると、

「あ、この人ヤバい・・・」

と思えるくらいのオーラを持った兄弟子でした。

 

だけど、

当時の僕はバカだったので、

「ワンチャンいけるかも」

と思っていました。

 

というか、

今だから言えますが、

ハッキリ言って最初は、

めちゃくちゃに舐めていました。

 

「1歳違うだけで、そんなに力は変わらないだろ」

と思っていたし、

「今日この人を倒したら、俺めっちゃカッコいいじゃん」

とも思っていました。

 

そんな幻想を一人胸に抱きながら、

稽古が始まりました。

 

基本稽古から始まり、

移動稽古、

小さい子たちとの組手、

そして最後に、

残りたい人達だけで、

居残り組手みたいなのをしました。

 

「やっと、皆から強いと言われている人と戦える!」

 

どれほどの実力なのか気になってワクワクしたのもあったけど、

それ以上に、

ワンチャン勝ってしまえるのではないか

という幻想を抱いていたので、

正直めっちゃ楽しみでした。

 

そんな感じで、

ワクワクしながら、

兄弟子との組手が始まりました。

 

結果・・・

 

無事、死亡。orz

 

突きが一切見えない。

 

「シュッ」と、声が聞こえたと思ったら、

すでに突きが身体に当たっている。

 

まるで、拳銃で打たれているような、

レーザービームを受けているような・・・

 

しかも、僕がいくら攻撃を出しても、

全く効いている様子がない。

 

「え?今、俺、壁と戦ってる?」

と思ってしまうほどに、びくともしませんでした。

 

その瞬間、僕は、

「この人には勝てない」

と悟りました。

 

そうして、

その後も、

何度も組手をしたのですが、

ボッコボコにされました。

 

本当にボッコボコ。

 

稽古が終わると、身体中、アザだらけでした。

 

それから、

その兄弟子が東京に行くまでは、

あれだけワクワクしていた日曜日の稽古が、

毎朝、緊張して、

「今日は、来ないでください」

と祈るほど嫌いになっていました(笑)

 

だけど、

それでも休まなかったんだね。

 

えらい。えらい。

 

と、そんな感じで、

僕には、僕の空手が一切通じなかった兄弟子がいました。

 

でも!

 

あれから、いろいろあったけれど、

今日という日まで、

僕は空手を続けてきているわけです。

 

だから、

もし兄弟子がこっちに帰省する機会があれば、

僕が兄弟子を、

ボッコボコ

には、できないと思うので、

あの拳銃のような、

レーザービームのような突きを、

軽くいなして、

小学生と組手をしているような感じで、

組手ができれば良いなと思います。

 

「できれば良いな」じゃなくて、

「できて当然」なの!

 

分かっていますとも。

 

咲 心次郎

コメント

  1. […] […]