オマエの最高の味方☆・・・オレの空手ちゃま♡

今日の稽古は、

いつも使っている体育館の部屋が使えなくて、

その体育館の2階の奥にある武道場でやることになった。

この武道場は、

前道場時代には、メインにして使っていた場所だった・・・

玄関から廊下を歩き出すと、

随分と久しぶりに歩くその廊下、そして階段・・・

その懐かしさに何とも言えない気分になった。

そして

武道場の中へ入ると、

それはより一層、強くなった。

 

今日の稽古に参加したのは、

ジロー、最年長のMさん、

そして、小学4年のマナ・ブーマン☆の3人だった。

ボクを含めた4人だけでは広すぎる、

この武道場が初めてだった、マナ・ブーマン☆は、

「4人じゃ、ひろ過ぎー。」

なんて言いながら、はしゃいでいた。

そんなマナ・ブーマン☆が、

黒板に落書きを始めたから

ボクはその隣で、

ドラえもんの歌♪を歌いながら

ドラえもんを描いて見せたw

「すごーい!」

ボクのめっちゃヘタクソなドラえもんの絵を

マナ・ブーマン☆は真顔でそー言ってくれた。

「どーだ、上手いだろ?オレのドラえもんは・・・」

って、言ってやったw

そして、

その2人の落書きは、消さないで、

そのままにした。

 

そして

4人で基本稽古を始めると、

初めて空手の先生になった当初の日や、

これまでに出会った、たくさんのお弟子さんたちや、

そして、それらと起こったいろんなことが、

次から次と、

ボクの脳裏に浮かんでは消えた。

 

ジローとMさん、咲心館の最上級者2人と、

最新人のマナ・ブーマン☆という組み合わせの稽古は、

指導をするボクにとって容易なことではない。

ナイハンチ型の稽古の途中で、スィッチが入っちゃって、

ジローとMさんに深く、細かく、

あんなこんなを熱く説明しながらやって見せた・・・

そんなボクにその存在を忘れ去れ、放って置きになった、

マナ・ブーマン☆は、

そんなボクの心を察知してくれたよーで、

一人で、遊んでいた・・・

 

で、すぐに、

ミット稽古に変えて、

今度は、

ジローとMさんを放って置いて、

マナ・ブーマン☆の相手をした・・・

(さっきは放って置いて、ゴメンね。)って。

そしたら

マナ・ブーマン☆は、

これまでになく、

いや、

これまでで、初めて!

本気の突きや蹴りを出して来た!

「お~、すげーじゃん!」

ボクは何度も大声で褒めた。

すると、

その手ごたえを感じたのか?

突然、

「今日は神の奇跡やー♪」

マナ・ブーマン☆は、何度もそう言ってはしゃいで喜んだ。

小学4年の子がさ、

「神の奇跡や」

ってさ、どーゆーこと?w

ホントに不思議ちゃん⁉のマナ・ブーマン☆だ。

 

ミット稽古の後は、

マナ・ブーマン☆と組手の稽古をやった。

その組手までも、今日は凄く良くってさ・・・

そのマナ・ブーマン☆のパンチを

たくさんボクの肚に打ち込ませた・・・

その力は、

とても心地が良いモノだった。

「今日は、組手もめっちゃイイでぇー。」

ボクが、そー言うと、

「今日は、人生で一番、ツイてる日や~!」

マナ・ブーマン☆は、そー言って、

またはしゃいで喜んだ・・・

でも、

ふと、

突然、

ポツリ・・・

「僕さ、これまで学校では不幸なことばっかだったのに・・・」

そして、

すぐにまた、

「神の奇跡や!」

「今日はツイてる!」

飛びっきりの笑顔で連発してたw

なら良かったぜ、オレも嬉しいぜ。

 

あのさ、

マナ・ブーマン☆よ、

オマエはさ、

もう大丈夫だよ。

でもね、

オマエがさ、

ツイてるんじゃなくてさ、

マナ・ブーマン☆にはさ、

オマエの最高の味方☆

オレの空手ちゃま♡がついてるのさ!

 

咲 心太郎

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