「調和で制す」の技。

緊急事態宣言が解除されたけれど、出歩く人が少ないのか、静かな空気の中で、

今日も筋トレをやってると、たくさんの鳥の鳴き声が響き渡っていて、

ものスゴ~く心地いいのである。

そんで、心地よく気持ちよく筋トレをやって、心を癒すのである。

で、筋トレで鍛えた筋力は使わずに、筋トレの時のこの心境を技に使うのである。

おいおい、いきなりなんかスゲーこと言っちゃったぞ。

今日はスゲーことを教えちゃうのだ。あ、いつも・・・か。

で、突きの拳は握っちゃダメなんである。

拳の形を作ったら、その形を保ったまま、完全脱力をするのである。

拳をしばらく力一杯で握り、その握りしめた力を抜く・・・その拳である。

これを見つけるのに何年かかったことか・・・。

体や腕などを脱力して動けるようになったとしても、

最後の最後で拳を握って力が入ると、体を流れた力は止まり、

結局は筋力のみのパンチ力になってしまうのである。

その筋力は相手と、対抗、反発する力なんである。

対抗する力が必要な人は、筋力を鍛え、筋力によるパンチ力を磨けばいいのである。

けど、「力でねじ伏せる」はカッコいいけど、もう古いのである。

で、咲心館は「調和で制す」を目指すから、筋力技は使わないし磨かないのである。

なので、突きが当たるまでは拳を握っちゃいけないのである。

ワタシくらいになれば当たっても握らないし、腕も脱力したままである。

すると、相手が吹っ飛んだりしちゃうのである。

「脱力した体で動き、突きが当たった瞬時に握り、またその瞬時に脱力して引く。」

これが、ワタシの知る、一番威力が出る突きである。

でも、もう握っちゃダメなので、ワタシ最高のこの突きはとっくに封印したのである。

蹴りも然りである。

余程のことじゃない限り、相手を傷めちゃいけないのである。

今後は、例え、空手の試合であっても、もう相手を傷めちゃいけないのである。

何事も、相手を傷めつけて勝っちゃ~いけないのである。これ重要である。

で、脱力がわかると、この脱力した腕にいろんな力を流せるようになるのである。

重力や遠心力・・・などである。

筋力から成る技は相手の身体にダメージを負わせるが、

筋力以外のこれらの力の技は、相手を吹っ飛ばしたり崩したりするけれど、

相手がよっぽどの悪さな人間じゃない限りは、ほぼダメージを与えないのである。

と、言ってもダメージの残らない痛みや衝撃は与えることもあるのである。

これが「合気」、「調和で制す」の技である。

つまり、この対立、反発する力である筋力を使わなければ、

自分の体に働いている、この宇宙のいろんな力が体に流れ、技に現れて、

「合気」、調和の技になるのである。

それは、この宇宙は「調和の力」で出来ているからなのである。

調和の経験を積めば、自分の思いすら、技に通して、その威力となるのである。

また、もう一つ、

人間の脳みそは複雑に出来てはいるが、意外と単純でもあって、

体のどこかを相手に触れられたとき、1方向の力には対抗や抵抗が出来るが、

2方向以上の力が働くと脳みそは混乱してしまい、簡単に崩れてしまうのである。

例えば、相手が突いて来た前腕を手刀外受けで受けた場合、

相手の腕に触れた手刀の力は、相手の腕の外から内へと1方向なので、

相手は内から外へとその力に反発することが出来て何の問題もないけれど、

受ける手刀の手に2つ、もしくはそれ以上の力を働かせて相手の腕に触れたら、

相手の脳みそは混乱して体を上手く機能させられなくなって、崩れちゃうのである。

ならば、手刀の手に2つ以上の力を働かせるとは、どうするのか?である。

お箸を持つ手である。これは毎日、誰でもやってるから簡単である。

日本人なら誰でも簡単にお箸を使えると思うが、

その時、5本の指は、ほんの僅かな力でそれぞれが複雑な動きをしているのである。

相手の腕に触れる瞬間に、あのお箸を持つ手にするのである。

すると、相手は触れられた腕から脳みそに、あの5本の指の複雑な動きの力が伝わり、

5つの複雑な方向のその力に脳みそは混乱してしまうのである。

で、そのまま肚から動けば相手はいとも簡単にお箸を持つ力で崩れてしまうのである。

お箸を持つのに腕の筋肉を固めてイキんで使う人には出来ない技ではあるが、

腕の筋肉を固めてイキんでお箸を使う人はいないと思うのである。

達人の人たちは、おじいちゃんばっかりみたいだけれど、

それは筋力が弱くなったからなのである。

で、お箸を持つ力があれば誰でも達人の技を使えるのである・・・

とは行かないのが人間の複雑なところである。

頭でわかっても、いざ、相手のパンチが飛んで来ると、

つい、イキんで、腕を固めてしまって、お箸を持つ手なんか出来ないのである。

「相手の腕をエビフライだと思って、美味しそー!って、お箸でつまむ。」

というくらいの遊び心が必要なんである。

相手の腕を「豆腐」だと思えたら、もっとスゲー技になるのである。

と、やっぱり、武道では、動じないブレない心や精神を重んじるのである。

筋力を使わない技には、心境を使うことが大切なのである。

なので、人生経験と稽古をたくさん積んだおじいちゃんが達人になれるのである。

心境を磨く、良くするほど、これら調和の力はより働き、わかって来るのである。

逆に心境が良くならずして、調和は起こらないのである。

で、心境が良くなれば、若くても達人になれるのである。

その達人の良さは・・・なればわかるのである。

で、その心境の磨き方は、ここで書いたりすると、

空手家じゃなくて、ヘンな怪しい宗教家と言われそうなので、やめとくのである。

でも、みんなで調和を目指そーね。

と、今日はスゲーことを書いているんだけれど・・・

わかる人いたかな。

わからんこと書いても、スゴくねーよ。

そだね。

咲 心太郎

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