昨日のブログに上げた動画を観た人の中には、
「なんで、空手が愛♡なんだよ。」
と、「愛します。」とか「愛し続けましょう。」なんて言ってることに
違和感を感じた人も多いと思うのである。
フルコン空手は「ド付き合い」だろ。
オレとオマエ、どっちが強ぇーか？だろ。
だよなぁ。
でも、動画の中で、麻山慎吾先生は、
「愛すると相手の魂と繋がり、相手の不随意筋や細胞に働く・・・」
てなことを仰られていたのであるが、ワタシも全くの同感なのである。
この不随意筋や細胞は無意識の領域の力の働きである。
で、「愛♡」によって自分の意識とは関係なく動かされて（動いて？）しまうのである。
人間には「顕在意識」と「潜在意識」があると言われていて、
「顕在意識」は「自意識」で、「潜在意識」は「無意識」である。
この「無意識」界は一つの大きな世界であり、
一つ一つの「自意識」界はその最末端だということである。
これをよく海に例えられているのであるが、
「無意識」界は「海全体」であり、「自意識」」界は「海の表面の一つの波」ということである。
「海」から「波」が生まれる、「海」と「波」は一つでもあり、別々でもある・・・
「海」という「無意識」界と、一つ一つの「波」という「自意識」界・・・
大きな一つの意識界と、一人一人の個の意識は、一つでもあり別々でもあるということである。
そして、個の意識は、大きな一つの意識界から生まれるということである。
つまり、常に「波」は「海」から生まれるように
「自意識」は、常に「無意識」から生まれるのである。
わかるかな。
で、未だに「努力は報われる」だの、「潜在意識に願いを届ける」だの・・・
「自分の考え」というのは「無意識」から勝手に起こっていることを知らない人が多いのである。
「努力をする」ということは、何かしら「自意識の現状を変える」ためなのであるから、
その自分に働く「無意識」が変わらなければ、「自意識」は変わることがないのである。
「自意識」という一つの「波」が、
「無意識」という大きな「海」全体に影響を及ぼすことはほぼゼロに等しいのである。
なので、「自意識」が変わらないのであるから、その現状も変わらない・・・
日々の現象は変わるが、「自分の本質」である自分の現状は変わらないのである。
「自意識」で自分を変えることは出来ないのである。
ただ肉体だけが変化しながら衰えていくだけである。
この「無意識」界には、
「運」と「不運」や、「成功」と「失敗」など、
それらとなる働きをする力があり、人類全体に働いているのであるが、
「運」がよく働く人がいるから「不運」になる人がいて、
「成功」する人がいるから「失敗」する人がいる・・・
それで世の中の全体が成り立っているのである。
このように「無意識」界では、自分の知らないところで、
「運」の押し競まんじゅうが勝手に行われながら、人生が創られているのである。
これは「自意識」の力では、どーすることも出来ないのである。
「無意識」の力の方が、遥かに、圧倒的に力が強い！のである。
例えば、ほぼ同じ能力の人間が、ある同じ競技で競い合いあった場合、
それまでに同じだけの努力をしたとしても、どちらも「勝者」にはなれなくて、
どちらかが「勝者」で、どちらかが「敗者」になるわけである。
この同じ力の持ち主の「勝者」と「敗者」を分けるのは、「無意識」界の「運」の力である。
これが常に人類全体の「無意識」界で行われているのである。
そして「無意識」界が選ぶのである。
なので、それを知り得た先達たちが、いろんなジャンルで、
この「無意識」界にアプローチする術を見つけて遺してきたのである。
それは、「努力をして勝者になるため」ではなく、「何かを成功するため」でもなく、
ただ、「自分を変えるため」。
自分が変われば、良くも悪くも、現状も現象も変わっていくからである。
で、空手などの武道の先達の中に、
「愛♡を見つけた。」
そんな人が何人もいるのである。
そして、その「愛♡」を相手に伝え、その力は「無意識」界へと働き、
自分とその相手が変わっていくのである。
これらの先達たちが伝えた「愛♡」の力である・・・
「無意識」界のこの力は、「幸せ」だと「自意識」が捉える心に働きかけるのである。
その「愛♡」の力による「幸せ」は、
あらゆる「現象の中」にはなくて、あらゆる人の「心の中」にあるのである。
そして、どんな状況であっても、この「幸せ」という「愛♡」は光り輝いているのである。
この「愛♡」を見つけ掴み、そして育てるのが「武の道」である。
空手の基本や型は、先達の「叡智」そのもの！なのである。
自分を見つめながら、稽古に励めば、自然とわかるのである。
この動画の「自然な愛♡」に違和感を覚えた人は、
「不自然な人」なのかも知れねーのである。
ま、この「愛♡」の方が今の世では不自然であるかのも知れないね。
咲 心太郎
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