「愛は人を育む。」・・・子供には、愛のみ!が伝わる!

さっき、ワタシの一番弟子だった、

県外の大学へ進学しそのまま県外で就職をしたRくんから

久しぶりにラインが来たのである。

「今日、無事に生まれました。男の子です。」

産まれたばかりの泣き顔の赤ちゃんの写真のオマケ付きである。

「おめでとう!泣き顔が父ちゃんにソックリ⁉」

って返信してやったのである。

 

Rくんは小学1年の時からワタシの稽古に来て、

1対1の個人稽古をつけるようになったのであるが、

当時は「強くなるのみ!」しか頭になかったワタシは、

鬼のような指導、いや鬼でもやらないだろー、

今なら児童虐待で訴えられて大問題になるだろーってな稽古をやって、

泣き虫だったRくんをさんざん泣かせたのである。

そんなとんでもないような稽古

12年もの間、ほとんど休まず続けたRくんは、

とんでもなく強くなった!

もちろん、ワタシも強くなった。

当たり前である。

 

が、どんなに強くなっても、

また、ワタシよりも随分と身体もデカくなったけれど・・・

ワタシの心の中では、あの日のRくん、

初めて稽古に来て、泣いて帰ったRくんのままなんである。

そのRくんが父ちゃんになった⁉

なんかヘンな気分である。

 

これまでの20年ほどの空手の先生という人生では、

たくさんの子供たちを見てきて指導したきたのであるが・・・

で、そのほとんどは、

咲心館となった今では、ワタシの空手から離れて行ったのである。

でも、こうして、Rくんのように

空手を離れても師弟関係だけは続く。

という子たちが何人かいるのである。

 

まぁ、自分で言うのも何であるが、

ワタシは子供に好かれやすいのである。

それは、

ワタシが子供が好きだからであり、

また、

ワタシの精神年齢が低いからである。

 

で、変人の咲心太郎にも実子が2人いるのであるが、

その我が子を想う気持ちも、

このRくんやその他の他人の子であるお弟子さんたちを想う気持ちも、

どちらも一緒!

なんである。

で、たまに嫁ちゃんにヤキモチを焼かれて大変だったりもするのである。

まぁ、嫁ちゃんがヤキモチを焼く気持ちもわからんではないのであるが、

その心は、

我が子を愛しても、他人の子は愛しちゃいけない。

って、ことになっちゃうから、そこは譲れねーのである。

愛と愛情は違う!のである。

大人はどんな子供にも愛情ではなくて、

愛を与えなきゃいけないと思うのである。

子供には、愛のみ!が伝わる!

20年の経験で知ったことである。

で、愛で子供たちに接していると、

子供のたちの心が育ち、

また、自分の愛が大きく育てられるのである。

「愛は人を育む。」

こうして大人も子供も愛に育てられるのである。

 

が、大人になると、いつの間にか

愛がわからなくなってしまって、

愛情を愛だと勘違いして、

他人の愛情を求めるようになって苦しむのである。

しかし、子供の頃に愛を受けた経験があれば、

その苦しみなどによって、

愛情と愛の違いを知ることになるのである。

そうして、

子供の頃は愛を受ける側だった人間が、

今度は愛を与える側の人間になるのである。

 

しかし、

これを知る前に結婚して子供が生まれる人が多いから、

子供を自分の感情という愛情で育ててしまうのである。

で、自分が子供の頃にされたことや、したこと・・・

子供に自分を押し付ける

のである。

押し付けられた子供は、

その押し付けを素直に聞いても、

または押し付けに逆らっても、

その人生はどちらも伸びないのである。

押し付けお躾じゃない!のである。

結局、ダジャレである。

あらあら。

 

さて、ワタシがRくんにやった稽古は・・・

愛だったのか?それとも愛情だったのか?

それは、

押し付けだったのか?それともお躾だったのか?

 

と、ブログを書いてる途中にRくんから返信が・・・

「子供と一緒に成長していきます。」

「泣き顔のこと言われると思ってました。」

言われるのわかってて、泣き顔の写真を送って来るんだね~。

 

やっぱ、愛は伝わるんだね。

で、Rくんは愛を与える側の人間になったね。

やったー。

 

咲 心太郎

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