もっともっと「情」を増やそうね。だって、人間だもの。

先日、上げた動画である。

ワタシ的には、お気に入りの動画♪である。

是非、観てちょ。

 

 

長年、ド突き合いをこよなく愛してきた、

咲心太郎の組手である。

人生においても空手においても

闘いまくって来たワタシの今の組手、

その、まぁ、組手の一部である。

 

この動画では、心境だけを変えて組手をやったのであるが、

実際には、

心境だけじゃなく、身体の使い方、力の出し方、使う力、意識の使い方、

え~っと、あとなんだ・・・

あ!正中線の使い方、丹田の使い方・・・

と、まぁ、闘いまくって来ただけあって、

いろんなあれこれを組手に織り交ぜれるのである。

そんなワタシの組手は

ワタシの人生の全て!であり、

この全てが通用しない時に「本当のアイキ♡」が発動する

のである。

で、今回は、その中でも一番重要な心境、

つまり

心を使うということを伝えたかったのである。

心は相手に伝わるのである。

 

人という生き物は、

とにかくなんだかんだで「闘いたい」生き物なんであるが、

闘うから苦しみが生まれるのである。

で、闘って苦しみを味わうと、

「もう闘いなんてイヤだわ。」

なんて、思ったりもするのであるが、

しばらくすると、また、

「アイツはムカつく。」、「アイツは許せん。」・・・

などと、しょっちゅう腹を立てる生き物なんである。

 

物心がついた頃から、

腹が立ったら、抑えることが出来なかった咲心太郎は、

これまでの人生で、

どれだけの人とケンカになったり、口論になったり・・・

また、空手でも「相手に勝つ組手」「相手を傷めつける組手」・・・

まぁ、闘いまくって、「相手に勝つ」ことばかりに

エネルギーを使いまくって来たのである。

 

そんな前道場時代には、

スポーツチャンバラも20年ほどやっていたのであるが、

30代の前半頃は、よく試合に出て・・・

その大会ごとの開会式の時には

各県の代表が模範試合というのを全員の前でやるのであるが、

ワタシはいつも福井の代表でやらされて・・・

 

とある大会の模範試合で、

ワタシの相手選手に選ばれたのが、

片足しかない人!

どっちの足だったか忘れたが、

片足が無い、1本足の人だったのである。

で、

「こんな人には勝って当然だろ。」

と、思って、

(わざと負けてあげようかな・・・)

なんて情け心を起こして挑んだのであるが、

いざ、向かい合ってみると、目の前には、

真剣な眼差しと、1本足立ちで闘うことに慣れた相手の姿があったのである。

で、スポーツチャンバラの経験者同志になると、

決まり技は、ほぼ、前足への足打ちになるのであるが、

目の前にいる相手は前足が無い!のである。

(オレの方が不利やんけ・・・。)

そう思ったら、闘争本能がスィッチON!になって、

(どうせなら、一番難しい、奥足に入れてやる。)

相当に踏み込んで入らないと奥足に決めるのは難しいんであるが、

目の前の相手を支えてる、その1本足に入れると決めたのである。

で、いつも以上に真剣になって、タイミングを計り、

バシッ!

と、見事に決めたのである。

そんで、躱そうとした相手はずっこけた!のである。

その瞬間、

(よし、やったー!)

とは、ならず・・・

(何をやっちまったんだ、オレは・・・)

凄い虚しさと罪悪感に襲われたのである。

 

この時は、わからなかったのであるが、

この闘いがワタシをアイキ♡の道へと向かわせたよーである。

そーとも知らずに、

この闘いのちょっと後に前道場長から

「オマエはもっと非情になれないとダメだ。」

と、言われ、その後も、

心を鬼にして闘いまくった・・・

しかし、数年を要して、

「オレは非情にはなれない。」

と、悟ったのである。

ワタシを殺すような気持になって組手を挑んで来た人もいたけれど、

ワタシはそんな気にはなれなかった・・・

そんで、そんな人には、

ボコボコにやられまくった!

のである。

でも、そんな自分を悲観せずにあきらめなかった・・・

だから、後に

アイキ♡が働いてくれるよーになったのである。

 

わかる?これ。

 

闘いに勝つには非情にならないとダメである。

非情な者同志が闘ったならば・・・

どちらかが無残な姿になるであろー。

その勝ちを喜べるような非情な心・・・

 

そんな人間には成れねーし、

そんな心は要らねー。

 

非情な心の相手には、自ずから負けを受け入れる。

と、最近、某役所の非情な連中にキレまくって、

改めて思ったのである。

そして、

もっともっと「情」を増やそうね。

だって、

人間だもの。

いつか絶対的な負け⁉が待ってんだからさ。

 

咲 心太郎

コメント