ボクは、今でも、「辰吉信者☆」なのかも知れない・・・

今朝、ユーチューブを開くと、

ボクの大好きなボクサー、辰吉丈一郎選手の動画が出て来た・・・

この辰吉選手はボクと同じ歳で、

若かりし頃、8戦?9戦目だったか、

当時の最速記録で世界チャンピオンになった人だ。

その世界チャンピオンになった時は、

そのヤンチャな風貌とその発言、そして、その実力で

日本中で注目と人気を集めたけれど、

当時のボクは、この辰吉選手があまり好きじゃなかった・・・

それから何年後かに網膜剥離を患い、引退の危機を迎えたが、

特例の条件などで、復帰を果たした。

その頃のボクは、

ボクシングの試合はほとんど見ていたから

辰吉選手のその復帰戦もテレビで観た・・・

そしたら、

好きでもない辰吉選手の闘っている姿を見てたら

何でだか、めっちゃ感動してしまって、涙がこぼれた。

「何で?オレ、泣いてるん?」

次の試合の時も、涙が出て来た・・・

だから、

それからは、一人で部屋にこもって観戦することにした・・・

そんで、

毎試合、泣いた、辰吉選手が勝って負けても。

 

と、

辰吉選手の大ファンになったボクは、

辰吉選手の本を何冊か買って読んだ。

それで、

幼少時代の頃からの話や、

辰吉選手の考え方や生き方を知って、

いつの間にやらボクは、すっかり、

いわゆる「辰吉信者☆」になってた。w

 

1999年の7月、

29歳だった、当時のボクは、

朝から晩まで商売をそっちのけで博打をするよーな毎日で、

1年ほど前から空手の稽古も辞めて遊びまくっていた・・・

そんなある日の夜、

博打仲間たちとお酒を呑んで騒いでいたら

携帯に着信が・・・

ボクの大切な人が、自ら命を絶った!と知らされた。

この大切な人は、

3年ほど前から精神を患って、

何度も相談に乗ったり、励ましたりしていたが、

2年くらい経った頃から急に煩わしくなったボクは、

電話があっても、そっけない態度になって、

親身に話を聞いたり、してあげられなくなった・・・

(毎日、博打仲間と楽しくやってるのに、暗い話ばっか辞めてくれよ。)

そー思った。

しばらくすると、

もう、電話はかかって来なくなった。

それが・・・

その突然の知らせを聞いて、

絶句した、息が止まりそーになった・・・

その後、周りの仲間たちには、

そのショックを気づかれないよーにするのに必死だった。

(何で、オレは突き放しちゃったんだろ・・・)

心がブルブルと震えた・・・

その日から

後悔の渦へと溺れて行った。

 

そのおよそ1ヶ月後、

たまたま辰吉選手の試合のチケットを手に入れたボクは、

一人でその試合会場である大阪ドームへ一人で行った・・・

その試合の直前に、

辰吉選手はお父さんを亡くされていて、

「亡くなった父ちゃんに、世界チャンピオンになってベルトを捧げる。」

と、言って、試合に挑んだ。

ボクは、リングに近い席で、その試合を観戦してた・・・

すると、

7Rだったか、

相手のウィラポン選手のパンチをもらった辰吉選手の意識が飛んだ・・・

でも、

彼は倒れなかった!

そして、

慌てて、レフェリーが止めに入って、辰吉選手に触れると、

彼は倒れた。

(意識を失くしても倒れないって・・・)

そんな辰吉選手の姿を目の前にしたボクは、

とてつもない電気のよーな衝撃が身体中を駆け巡り、

ボクはその場で号泣した。

亡き父に捧げよーと、意識を失くしても倒れずに闘う男と、

大切な人の死に落ち込みながらも、相変わらず博打を打ってるこのオレ・・・

(同じ歳で、同じヤンチャな人間でも、オレは本当のクソ人間や。)

心の底からそー思った。

そして、

その帰りの高速道路で一人、ずっと、

それまでの生き方やいろんなことが思い出され、

いろんなことを考えさせられた・・・

そんで、

福井に着いた頃、ボクの心の深奥からの誓いの言葉☆が出て来た。

「オレは、もう一度、空手をやる。」

「その空手で、真剣に死ぬまで自分を叩き直す。」

「もしも、それを辞める時、オレは生きる意味と価値を失くす。」

この日の高速道路で生まれた、29歳のボクの決意と覚悟という、

神と自分への誓いは

今日も、

この今も、なお続いている。

だから

ボクは生きているし、

まだまだ叩き直さなアカンところだらけだ。w

 

この辰吉選手は、

52歳の今も、現役を引退することなく、

日々、ボクシングの練習に励んでいるそーだ・・・

3度目の世界チャンピオンになることを目指して!

そんな夢や生き様のデカさは、

辰吉選手とは比べ物にはならないボクだけれど、

叶わぬ夢を追い続け!大好きなことを!本気で一生懸命にやる!

こんな生き方は、

あの日から23年が経った今のボクなら、

比較くらいは出来そーになった気がする。

だってさ、

彼のボクシング人生と同じく、

ボクも、

今日まで、空手をやり続けるために

この世の地獄もたくさん歩いたし、

変人扱いだってされるよーになったもん。

ってか、

こんなボクサーは

もう、2度と現れないだろーね。

その素晴らしい動画を観てちょ♪

 

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どーよ?

元気と勇気とヤル気をもらえたろ?

アナタも何かの変人になってみないかい?

 

ボクは、

今でも、

「辰吉信者☆」

なのかも知れない・・・

いや、

ボクは、

「自分信者☆」

になった。

 

咲 心太郎

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