5月28日の夜・・・
「息を引き取りました。」
畑村先生が亡くなったと連絡をもらった。
「そうか・・・」
その前日の夜にLINEを送ったけれど、
返信が来ない・・・
それどころか
既読が付かない・・・
そんなことは、この12年・・・
これまでに一度たりともなかった。
どんなにくだらんメールやLINEを送っても、
いつも、
「ありがとう。」
って返してくれた。
それで、
夕方、
氣空術☆のお弟子さんに
「今日の畑村先生のご様子はどーですか?」
メールで訊ねた・・・
「今日は声をかけても寝たままです・・・」
と返信が。
マジか!
すぐに
ボクは、
「ボクと剣岳へ行くという、もう一仕事が残ってますよ・・・」
見るはずもない、目を開けない畑村先生にLINEを送った・・・
あのウルトラミラクルスーパー爺さん☆なら!
動けなくても、見えなくても・・・
ボクのこの声が聞こえてるだろ!
目を覚ますことを祈りながら信じた。
でも、
その4時間後・・・
ボクとの約束を果たさずに!
畑村先生は、ボクを置いて逝ってしまった。
それで、
昨日、
追悼の意を込めて、
畑村先生の動画を編集してユーチューブに上げた・・・
それは、
畑村先生との日々を想い、涙を流しながら創った動画・・・
身近な周りの誰もが…親ですら手に負えないよーな
どーしようもない人間のボクを受け入れて教え育て続けてくれた、
「畑村洋和」という、希少な人間の
その心と技、そして愛を
どーか
みんなに見てもらいたいから。
畑村先生は、去年から癌を患って・・・
それでも、
いつだって、
ボクには、
「奇跡を起こしますよ!」とか
「復活しますよ!」とか
「楽しみにしてね!」・・・
そんな言葉ばっかりで、
また、
時々、送って来る動画やユーチューブに上げる動画では、
とても癌を患った手術後の人間とは思えないよーな動きだった。
だから
畑村先生とボクの師匠さまである保江先生も、
過去に癌を患って、手術を受けたけれど、
奇跡が起こって癌が消えちゃったから
畑村先生も、
「絶対にそーなる!」と思って、
信じて疑わなかった。
しかし、
痛みで寝れない、食べれない・・・
それで、
痛み止めを打ちながら動画を撮っていると知って、
「体を大切にしてください!むちゃはしないでください。」
って、LINEを送ると、
「わかっちゃいるけど、やってしまう・・・あなたも同じでしょ!」
ボクは、ぐうの音も出なかった。w
で、
大丈夫だと思った・・・
この出会ってからの12年の間に
ボクがずっと抱えていた「孤独感」というやつを
こんな畑村先生の生き様と、その言葉の数々によって、
いつの間にか「孤高感」に変えてもらえた。
今月4日・・・
畑村先生によって出会いをもたらされた、
炭光☆のAさんとお会いして、
いろんなお話を聞かせてもらってる途中で、
「オレは、少し、また高慢な人間になってるかも知れない!」
突然、ハッとなって、そんな思いが衝撃と共に起こった・・・
それで、
すぐに浮かんだのが畑村先生だった。
ボクは、決して、
畑村先生に対して失礼な態度はやっていないが、
自分では気づけなかった・・・
その深い心の態度、ボクの闇というやつを
このAさんによって知ることが出来た。
それで、
ボクの密かな大反省・・・
その謝罪の気持ちを込めて、
その夜、
ボクは畑村先生にLINEを送った・・・
すると、
数分で、畑村先生から電話がかかって来た。
「もしもし・・・」
ボクが電話に出るや否や、
畑村先生は、
子供が親に話すかのよーに!
次から次と・・・
苦しい胸の内の出来事やその思いをボクに喋りまくった。
「うん、うん。」
ボクは、
ただ、黙ってうなずいて聞いてあげた・・・
30分?1時間?どれくらい時間が経っただろー?
よーやく話し終えた畑村先生にボクは、
「もう、氣空術☆なんて、どーでもいいじゃないっスか!」とか
「氣空術☆は、息子さんに丸投げしてください!」とか
「氣空術☆という、素晴らしいモンを創ったんだから、もう十分です!」とか
「ボクに愛魂を教えてくれたのに!自分は何をやってるんですか!」とか
「笑って過ごすことを教えてくれたのは、畑村先生でしょ!」とか
「そんなことでは、治るモンも治らんでしょ!」とか・・・
今度は、ボクが一方的に!
まるで、ボクが師匠にでもなったかのよーに!
喋りまくった・・・
畑村先生は黙ったままだった・・・
ボクは、怒られると思った。
そしたら、
「さっきから涙が止まらない・・・」
え!何だって?
ボクは頭が真っ白になった・・・
畑村先生は、さらに
「あなたに電話をして、ホントに良かった・・・」
泣きながら
「ありがとう。」
って、ボクに連呼した。
そして、
「今日から、あなたの言う通りにしようと思う。」
電話を切ってから
ボクは、泣いた・・・
悲しくて、
淋しくて、
辛くて、
悔しくて・・・
そして、
嬉しかった。
これで、
今年は2つ目・・・
お店と畑村先生という、
ボクの人生にとっては、
とても大切で大きなものを失くした。
「神さま、もう、やってらんねーよ!」
ホントに負けそーだ・・・
でも、
畑村先生が亡くなった夜、
電話で話す保江先生が、ホントに優しくて、
また、
ボクにぶっ飛んだ話を提案して来て・・・
ボクの脳ミソが、
また、その歓びにぶっ飛んだ。
ボクは、その提案が嬉しいのではない、
保江先生が、ボクのことをそんな風に思ってくれたのが
嬉しかった。
だから、
もしも、
保江先生が本気の提案なのなら
ボクは、それに応える・・・
でも、
きっと、泣いてるボクを励ましてくれたんだと思う。
だから
ボクは、
まだまだ
がんばれる。
また
畑村先生の死を知って、
それで、
ボクの心を気づかい、
神妙な顔をして稽古にやって来た、
咲心館の仲間たちと、その心や、
「涙をたくさん流せて良かったネ。」
って、言ってくれる嫁ちゃん、
また、
咲心館とユーチューブなどでの新たな出会いの人たち・・・
まだ
ボクにはこれが在る・・・
だから
ボクは、
何年か前に
「畑村先生を超えます!」
って、畑村先生にした約束を果たしてみせる・・・
けど、
そのハードルがめっちゃ高い・・・ナ。
ま、
畑村先生は、
ボクと一緒に「2人で剣岳に行く!」
っていう
「ひろかず」と「かずひろ」の約束を果たさずに逝っちゃったんだから、
ボクも果たせなくてもイイよな。w
これも、
畑村先生の優しさ・・・かね?
でも、
ボクは、
その優しさに甘えっぱなしだったから
やっぱり、
この約束は、
何としても果たすことにしよー。
そのために!
病弱して行く…あなたに会いたかったけど、
そんなあなたに会いに行くのを止めたんだ・・・
だから
ボクの中には、
元気で優しくてパワフルなあなたしか存在しない。
必ず!それを超えて・・・
ボクの生涯をかけて
あなたの素晴らしさを証明して見せるネ。
でも、
ボクは、泣き虫なんだ・・・
畑村ひろかずへ
「あなたに出会えて良かった。」
だから
もう、しばらくは、
泣かせて・・・ネ。
感謝を込めて。
久末かずひろより
コメント
そうやったんですか。
全然想像もしませんでした。
それで保存版やったんですね。
僕にはご冥福をお祈りするしかありません。
そのうちに習いに行こうと呑気に考えてました。
残念です。
5月の初めまでボクは本気で死なないと思っていたんですが・・・
でも、畑村先生との電話では、
お互いに過去一の愛魂になったので、良かったです。
ありがとうございます。