「マジでこんな人間がいたんだー!」・・・この胸のあたたかさ。

昨日は、またまた不思議な偶然というやつで、

久しぶりに師匠さんの動画を観ることになったのである。

ここ何年かは、この師匠さんは、いろんな世界の方々と交流しているから、

動画や本ではいろんなぶっ飛んだような話が多くて、

まぁ、それはそれで「やっぱりスゲー人だなぁ。」なんて思いながら

時々、拝見していたのであるが、

昨日の動画は久しぶりに「アイキ♡」の話だったのである。

で、

やっぱり、

「汝の敵を愛せよ。」

と、動画の中で仰られているのを観た瞬間、

この師匠さんに出会った時のことを思い出したのである。

 

11年前のちょうど今頃、

たまたま本屋で目に留まった本を買って読んでみたら、

「この人に会いたい!絶対に会わなければ!」

そんな衝撃に駆られて、その本に出てた体育館の名前を頼りに

県庁やいろんな所へ電話をかけてようやく師匠さんへと電話が繋がったのである。

「本を読んだんですけど、会ってください!」

と、すぐに申し出ると、

「いいですよ。アナタね、ボクと電話が繋がるなんて奇跡ですよ。」

で、6月12日に師匠さんの道場を訪ねて稽古に参加したのである。

 

この師匠さんは合気道の先生で、

空手家のワタシは合気道は一度もやったことがなかったから

そのお弟子さんたちとの稽古では技をかけられる方だけをやっていたのである・・・

が、

誰一人としてワタシを崩せない・・・

お弟子さん同志では、互いにポンポンと投げ飛ばしたり、

簡単に倒しているのに、

ワタシとやる誰もが、ワタシを投げれないし、崩せないのである。

そうして、段々とお弟子さんたちがみんな焦り出したので、

「これって、わざと倒れなくちゃいけないんですか?」

と、いきなり大きい声で、

道場の隅で稽古を見ていた師匠さんにお伺いをしたのである。

いっぺんに場の空気が凍りついたのを覚えているのである。

初めて稽古に参加した、合気道は初心者のくせに失礼なヤツ・・・

さすが変人、咲心太郎である。

でも、今はホントに失礼だったと反省してます。

と、

「咲心太郎さんはそのままやりなさい。」

さすがの師匠さんである。

 

で、そんな稽古がしばらく続くと、

「みなさん、ちょっと稽古を止めてください。」

そして、

「咲心太郎さん、ちょっと前に出てきてください。」

で、すぐに師匠さんのそばへ行くと、

「この咲心太郎さんの意識はとても速いから、普通にやっても崩せません。」

と、言いながらワタシの手を取って技の説明を始めたのである。

ワタシの意識が速いのをすぐに見抜くのにも驚いたのであるが、

そんで、たしか、7回・・・

お弟子さんたちの前で、7種類の技で崩されたのであるが、

そのどれもが超スローモーション!で、ゆっくりと崩されたのである。

「何で?このオレが、こんな簡単に、こんなにゆっくりと崩されるの?」

気が付けば、弓反りで、とんでもねー、あり得ねー体勢になっているのである。

また、師匠さんに触れた、触れられた、その感覚・・・

それは言葉では表現出来ないような感覚で、

そして、その瞬間、思考が停止するというか、

頭が真っ白になったのを覚えているのである。

その景色はちゃんと見えているが、

何の考えも無い、何の思いも無い、

何も無い・・・

そんな状態である。

 

で、稽古が終わってすぐに師匠さんの元へ行って、

「速い意識のボクをあんなにゆっくりと崩せるのは、

 とんでもなく速い意識になってやってるってことですか?」

と、勇気を出して質問してみたのである。

すると・・・

 

「いいえ、ボクは咲心太郎さんをボクの魂で包んだのです。

ボクの魂で包んだのですから、アナタはボクの魂で動く・・・

だから速いも遅いも関係ありません。」

 

まぁ、普通の人が、こんな台詞を聞かされりゃ~、

興ざめして、すぐにその場を去るであろーけれど、

そんな台詞を聞かされてもぜんぜん平気な心の下準備が出来ていたワタシは、

「マジで、こんな人間がいたんだー!」

逆に内心で大喜びしたのである。

すると、さらに・・・

 

「咲心太郎さん、アナタも身体から魂が出ていますよ。

 ただ、アナタの魂は身体の前に真っ直ぐに出てる・・・

 でも、ボクの魂は丸く、身体全体を包んで出てます。

 今もアナタをボクの魂で包んでいます。

 では、今から一度、アナタの魂の感じにしてみますよ。」

 

その瞬間、「あっ!」、

で、5秒ほどすると・・・

 

「はい、またボクの魂で包んで戻しますよ。

 どうですか?その違いがわかりましたか?」

 

戻された瞬間も、「あっ!」、

 

「先生の魂に包まれると胸があったかくなって、

 ボクの魂の感じの時は、そのあったかさが消えます。」

 

と、胸に手を当てながら答えると、

 

「それでよろしい。

 これからはこっちでいきましょう。」

 

と、言って、ワタシを抱き寄せたのである。

で、すぐにそのやり取りを見ていたお弟子さんたちに向かって、

 

「でも、ホモではないですから。」

 

そして、この胸のあったかさが2週間ほど続いたのである。

初めて稽古に参加した日の夜は、

ワタシの全身の細胞が蠢いたりもしたのである。

ずっと求め続けてきたモノに出会えて

全身の細胞たちが歓んだのだと思うのである。

 

それからおよそ3か月後、

再び師匠さんにお会いしてもらって、

今度は稽古は一切せずに、

8時間ほどお話やお食事を一緒にしていただいたのである。

その時に、

「汝の敵を愛せよ。」

と、言葉で教えていただいたのである。

そして、この日もまた胸があったかくなったのである。

今度は、この胸のあたたかさが2ヶ月ほど続いたのである。

今回は稽古をやってないから技は一つも喰らってないどころか、

師匠さんに触れたのは、お別れのときの握手だけである。

なのにこの胸のあたたかさが前よりも長く続くってさ・・・

 

なんでだろ?

 

あ!

 

もしかして!?

 

一緒に

 

連れションに行ったからかな・・・

 

「アイキ♡」は技よりも、連れションの方が伝わる!

 

どーだ、

どこにもない教えだろ。

 

フザけてんの?

どーだろ。

 

咲 心太郎

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