今朝、お店を開いて、作業室の電源を入れに行くと、
「ぴーっ♪、ぴーっ♪」
と、狭い作業室の中をツバメがうじゃうじゃ飛んでいるのである。
昨日までは巣にいたヒナたちが、どーやら飛べるようになったのである。
4年間ほど毎年カラスにヒナを襲われて、3年くらいツバメが来なくなったのであるが、
去年からまたやって来たので、お弟子さんとカラス対策を一緒にやったのである。
で、去年はカラスに襲わることはなかったのであるが、
一羽だけ飛べないという、ワタシみたいな落ちこぼれのヒナがいて、
一生懸命に面倒をみたけれど、数日後に涙することになったのである。
そんで今年もまた来たのであるが、今回のツバメは去年来たのとは違う家族のようで、
別のところに巣を作ってヒナを産んだのである。
で、ときどきカラスが偵察に来るし、またヒナが襲われると思ったので、
今度は網をそこらじゅうに張り巡らせてカラス対策をしてみたのである。
ツバメが来るところは、繁盛するとか言われるけれど・・・
お店の作業室の中に網を張り巡らせるなんて・・・
ツバメのために商売を犠牲にするという、おバカなワタシなのである。
でも、それで、いいのである。
そんなワタシは、今までに何度もツバメと心が通い合う経験をしているのだけれど、
そんで、いつからか、毎日、お店を開けたり閉めたりするときには、
このツバメたちに話かけるようになったのである。
ホントに「頭がイカレテル」と思われるので話す内容は控えるけれど、
ツバメたちは、愛を持って話せば、ワタシの心が伝わるのである。
そのツバメたちは、スゴく「愛♡」があるのである。
で、昨日の夕方もカラスが来て、親ツバメが追い払っていたので、
「カラスに狙われてるから、早く飛べるようになるんやでー。」
と、ヒナたちに忠告してお店を閉めて帰ったのである。
それで、今朝はワタシが来るのを待っていて、
ワタシが作業室に入った瞬間、家族みんなで作業室の中を飛び回り、
「ぴーっ、ぴーっ」と賑やかしく鳴きながら、ワタシの周りを飛び続けるのである。
みんな無事に飛べるようになった姿をワタシに見せてくれるのである。
で、途中で疲れたヒナたちが休むと、親ツバメが強く鳴いて飛び回り、
また、ヒナたちが飛び回り出すのである。
「もっと飛んで見せてあげなさい。」
って、母ちゃんツバメに叱られたのである。
で、そんな姿を十分に堪能したのち、お店のシャッターを開けると、
みんなで大空に向かって飛んで行ったのである。
今年は、落ちこぼれもいなかったのである。
これから数日間、飛行訓練やエサ取り訓練をやって、
またお別れである。
でも今年は、久しぶりの「嬉しいお別れ♪」になりそうである。
イカレポンチのイカれた話。
咲 心太郎
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