「井の中の蛙、大海を知らず・・・」
井戸の中に住むカエルは、井戸の外に大きな海があることを知らない・・・
単純に言えば世間知らずという意味でよく使われる言葉だ。
まさしく!
ワタシのことだ。
もうワタシのために作られたようなもんである。
ワタシは家業を継いでいるので、よそ様のところで働いた経験がない。
そんでもって30歳からは「空手をとことんやるゾー!」と
家族よりも空手、仕事よりも空手、何よりも空手と・・・
ワタシの頭の中には空手しかなくなった。
で、よく「オマエは世間知らずだ。」と人さまに言われてきた・・・。
そんな言葉もどこ吹く風♪で空手に没頭してきた・・・ワタシ。
世間を気にせずに生きてきたワタシは当然のごとく波乱万丈の人生の日々だ。
それでも空手!なんである。いつだって空手!ワタシには空手しかないのである。
そんなワタシの知人や友人たちは、
バイクに乗ったり、ギャンブルをやったり、飲み歩いたり・・・と
あれもこれもの華やかな人生を楽しんでおられる。
反対にワタシはあれもこれもどれも・・・空手のために捨てたのである。
そんなある日、そんな華やかな人生の知人友人たちよりも・・・
波乱万丈の人生のワタシの方が
よく笑って生きている。
と気付いちゃったのであります。
華やかな人生の知人友人たちが、楽しい人生のはず!の人たちが、
波乱万丈の人生のワタシに、苦しい人生のはず!のワタシのところへ
深刻なお顔をしてお悩み事をお話しに来ることが多くなったのである。
なんでやろ?
「井の中の蛙、大海を知らず・・・」の人間なのに・・・
しかし!
実はこれの続きがあったのだー!(ずっと知らんかった・・・)
「されど空の青さを知る。」
や
「されど空の深さを知る。」
や
「されど天の高さを知る。」
だ。
「井の中の蛙、大海を知らず。されど空の青さを知る。」
「井の中の蛙、大海を知らず。されど空の深さを知る。」
「井の中の蛙、大海を知らず。されど天の高さを知る。」
空手に没頭してきた大海を知らないワタシは、大海を知る知人友人たちよりも
青さ!深さ!高さ!
を知ったのである。
大海は横の方向、空や天は縦の方向なんである。
横も縦もどちらも人生では大切であるが、やはり人間は縦方向・・・
「上を向いて歩いていく。」
「青い空を見上げて生きていく。」
のが幸せだとワタシは思う。
空手がある限り、ワタシは上を向いて青い空を見上げて生きていける。
ワタシのいう「上」とか「青い空」とは
夢と希望。
である。「これ」さえあれば波乱万丈の人生すらなんのそのである。
笑えない時でも・・・笑ってやる、笑っていられるのである。
「井の中のワタシ、世間を知らず。
されど空手の「青さ」「深さ」「高さ」を知る♪」
人生とは果てしないのである。
おしまい。
今頃になって井戸から出て、ようやく横方向へも歩き出した・・・
咲 心太郎
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