昨日の稽古で、無意識から出される技・・・
「無意識の速さの突き」というのを見せて少し話したのだけれど、
今日は、このブログでがんばって文章にしてみようと思うのである。
まぁ、空手をやっていない人はもちろん、
昨日の稽古に来ていなかった人にはチンプンカンプンな話かも知れないけれど、
もしも、理解出来たら、空手以外にも応用が出来るので読んでみてくださいネ。
ただ、ワタシの文章表現力不足と説明力不足、
並びにこれも空手の神ちゃまの教えなので、そこんところはご了承くださいネ。
で、誰もが知っている通り、人間には、自意識と無意識という、
2つの意識がどなたにも働いているわけであります。
人間のすべての活動はこの2つの意識で行われているのであります。
でも、通常は自分で使えたりわかるのは自意識だけであります。
で、どなたも経験があると思うけれど、
目に向かって虫が飛んできた時にその虫を自覚する前に目を閉じるとか、
気づかずにストーブとか熱いモノに触れた瞬間、瞬時にそれから手を離す・・・など
これ、無意識に勝手にやりますでしょ、
そんで、この目を閉じるとか手を離すって動作がめっちゃ速い・・・
この速さ、この無意識の速さを突きに使うということなんであります。
通常の空手の突きではお互いの自意識からの突きとなるけれど、
この場合は、身体能力や反射神経といったものが優れた方が速い突きとなります。
あ~敬語みたいに丁寧に書くと手が遅くなるし、書き直すのもめんどーだから
ここからは普通に戻すね。
で、なんだっけ、
あ、そーだ、で、いくら身体能力や反射神経が優れていても
それは自意識の速さであって、あの無意識の速さではないんである。
ビックリしたときにビクッ!てなる、あのビクッ!てやつが無意識の速さである。
あの勝手になる、ビクッ!てやつを使うのである。
そんで、いくら自意識の能力が優れていても、自意識では無意識はわからないから
無意識から出された突きは、自意識では観えないし躱せないのである。
無意識の突きは無意識でしか観えないし躱せないのである。
で、このビクッ!てな無意識の反射は、
人間が狩猟民族という野生だった大昔の時代に身に付いた能力だそうで、
いつ野生動物から襲われるかも知れないから危険察知能力として、
また、野性動物を食べないと生きられないから、その野生動物を捕るためには
人間の自意識の速さでは本能という無意識的な速さで動く野生動物を捕まえられない、
ということで、この無意識の反射の能力が身に付いたんだそうである。
つまり野生動物がそばに現れて危険を察知した瞬間、逆に仕留めるという能力だった。
ということである。
しかし現代では、滅多に野生動物に襲われることもなく、手で捕る必要もなくなって、
この無意識の反射、この能力の出番がなくなってしまったのである。
が、この能力が人間から消えてなくなったわけではないから
このビクッ!てな反射は、空手のときだと、技を喰らいそうになったときに
ビックリすると危険察知能力として身を守ろうとする働きとして現れてから、
瞬時に仕留める、もしくは躱す働きをしようとするのだけれど、
現代人は、そんときもそれぞれの自意識を働かせているいるから、
その自意識と、この無意識の2つの信号が送られて
脳みそ内で混線して勝手に身体を固めてしまうという動作になるのである。
と、わかりやすく言えば、現代人の自意識が大きく成り過ぎて、
この無意識の能力がうまく機能しなくなったのである。
「危険を察知した瞬間に仕留める!」
という、ほんとにもう、武道家にはヨダレもんの能力♡である。
で、過去の偉大な武術家たちがこの人間の能力をたくさん見つけ出し、
使う方法や身に付ける方法を技や形にして残したのである。
で、空手では、基本や型というものなんである。
これらを稽古で正しくやり込んで、
この正しい動きや身体使いが自然に出来るようになると
この無意識の反射や能力が働く瞬間、
この無意識と同じ信号を出す自意識になっているのである。
自意識と無意識が一つになるのである。
自意識が無意識から取り込むということである。
で、自意識で無意識の速さが使えるようになるのである。
武術の技、達人とは、無意識から取り込んで使うのである。
また、この速さ以外にも、無意識の世界には、まだまだたくさんあるんである。
たくさん使える人ほど、スゲー達人ということなんである。
人間とはスゲーのである♪
と、今日は時間がなくなったので、この辺で。
咲 心太郎
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