「基本稽古編」

当分、自粛生活が続きそうなので、お弟子さんたちに向けて書くのである。

コレを読んで、一人稽古に励んでほしいと思うのである。

で、今日は咲心館の「基本稽古編」である。

立ちは、足を肩幅に開き内八字立ちで、正中線を意識して真っ直ぐにし、

膝を緩めて立つのである。形が決まったらその形を保つ最少の力まで全身脱力である。

そして引き手がある技も構えがある技も、その形の腕を支える最少の力で構え、

技を繰り出す時には、構えの腕を支える力を抜くと同時に肚から動くのである。

そして、肚から動いた力を突き手と引き手、そして両足へと均等に流すのである。

また突き手と引き手の動く速度や力感、締めの力、タイミングと、

左右をすべて等しくするのである。

その手技は全て、回転運動と円運動でやり、直線運動はしないのである。

で、手を出した状態で終わる技は、締めるのは一瞬に集中して、すぐに緩め、

構えに戻る技は、締めた瞬間すぐに緩め、緩めた力で構えに戻るようにするのである。

引き手、構えに戻る手は、力が抜けた肘の重さで動くような感じである。

立ちが決まってからは、目線から心境まで変えることなく、

技を繰り出すために必要な力と動きしかしないようにするのである。

次に、蹴りであるが、突きと同じく真っ直ぐに立ち、肚から動いた瞬間、

軸足となる方へ正中線を真っ直ぐにしたまま重心を移動して、

手を動かさず、また手の力感も変えることなく蹴りを繰り出すのである。

蹴りの初動の片足を上げた瞬間の状態で安定して立っていることが出来れば、

ちゃんと重心移動が出来ているということである。

また、手を動かさないのは初動のときだけで、肚→足が動いた後の手は、

自由に動かしてもいいし、動かさなくてもいいのである。

蹴った後は、蹴り出す前と全く同じ立ちと構えに戻るのである。

蹴りのときも、目線から心境まで変えずにやるのである。

技が繰り出されてから技の到達点の締めまで、腕や足の力はゼロを目指すのである。

つまり、突きも蹴りも、構え→技→構えまでの、力、動き・・・

いかに無駄を省くかを追求するのである。

でも、無駄を省いたせいで力が出なくなるのはダメで、

無駄を省いたから、省いた分以上に力が出せる感覚を見つけるのである。

無駄を省けてきたら、その感覚で、構え→技→構えまでの速度を上げるのである。

基本稽古では脱力した動きやその力を見つけて磨くのである。

脱力した腕や足は重いのである。この重さを見つけ、さらに重みを増すようにである。

ほな、がんばってちょ♪

明日は「移動稽古編」の予定である。

ま、気まぐれ人間なので明日の気分は明日にならんとわからないのである。

明日は明日の風が吹く。である。

楽しみにしててちょ♪

咲 心太郎

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